Episode 44 That's My Dog - 「恐怖」

 結婚記念日祝いに、庭のバスタブで夫とテキーラを飲んで楽しんだアン。営みが終わった後、シャワーを浴びに行った彼女は足を滑らせて転倒し、頭をぶつけて亡くなってしまう。

-本日のお客様-
アン・マリー・ソーントン 享年38歳
ANNE MARIE THORNTON (1966-2004)

 キースがセレステのツアーに付き添うため3ヶ月間留守にすることになった。お互いに別の男性と楽しむことに関してのルールを作ってはいたが、しばらく会えなくなる事にデイヴは不安になる。
 アンの遺体をF&Dに運んで戻る際、デイヴはガス欠で立ち往生しているジェイクという男性を見つける。祖母の家に向かう途中だというジェイクは、デイヴに近くのガソリンスタンドまで乗せてくれないかと頼む。困っている様子のジェイクをデイヴは車に乗せてガソリンスタンドまで連れて行くが、ATMは故障しており、現金を持っておらずカードも使えなかったジェイクは途方に暮れる。デイヴは親切心で彼のガソリンを買い、ATMの使える他の場所まで乗せてあげることにした。
 道中デイヴは、ジェイクがゲイで自分に好意を持っているという妄想を楽しむが、ATMのあるコンビニに到着した時、ジェイクの態度は一変する。車を降りたデイヴを殴打して銃を突きつけたのだ。ジェイクはデイヴを銃で脅し、ATMでデイヴの口座から有り金を下ろさせると、再び車に乗り込んでデイヴに運転を続けさせる。途中で異臭を放ち始めたアンの死体を放り出し、ドラッグを買ってハイになりながら、ジェイクはデイヴにロングビーチへ行くように指示する。そこまで行けばデイヴを解放するというのだ。
 ロングビーチへ車を走らせるデイヴだったが、ジェイクは曖昧な道筋しか言わず、目的地へ到達できないでいた。その時1匹の犬が路上に現れ、それを見たジェイクはそれが自分の犬であり、捕まえればデイヴを解放すると言い出した。デイブは必死で犬を捕まえるが、犬を間近で見たジェイクは自分の勘違いだったと言い出し、「どうして望みを叶えてくれない!?」とデイヴに当たり始める。限界に達したデイヴは反抗するが返り討ちにあい、ガソリンをかけられた上に銃口を口にくわえさせられ、銃殺されるか焼死させられるかの選択を迫られる。命乞いをするデイヴにジェイクは目をつぶれとつぶやく。死を覚悟するデイヴだったが、聞こえてきた車のエンジン音に目を開けると、ジェイクは車に乗って去っていった後だった。命拾いしたデイヴは近くを通った警察に保護され、ようやく恐怖から解放された。

 リサの死から立ち直れず、次の職も探さず気の抜けた生活を続けるネイトに見かねたルースは、彼女が以前ナサニエルが亡くなった時に通っていたという遺族の集会への参加を勧める。集会に参加したネイトだったが、参加者は自分とは年齢も境遇も違いすぎて共感できず、またネイトが自分の胸の内を吐き出し始めた時に火災報知器がなってしまい、集会は中断されてしまう。結局報知器が鳴ったのは誤報だったが、ネイトは集会に戻らずその場を去る。

 ルースは手芸店のベッキーが相手を探していることを知り、ジョージの息子カイルと引き合わせることを思いつく。すぐさまジョージに相談するルースだったが、彼はルースがおせっかいを働くことに激怒し、自分がルースの子供たちに干渉しないように、ルースもジョージの子供たちに干渉しないでほしいと告げる。しかしルースはそれに反発し、ますます彼を怒らせてしまう。

 ドラッグでハイになったソフィアがフェデリコを訪ねてF&Dに来てしまった。運悪くルースとネイトにその現場を見られてしまったフェデリコは動揺する。

 クレアは講義で作品を発表するが、アニタとラッセルに酷評され、講師には作品に中身がなく空虚であると言われ、腹を立てる。

 ブレンダは通っている大学でマーガレットと昼食をとるが、ジョーとの子供を楽しみにしている素振りを見せたかと思えば、ジョーと別れろと言い出す相変わらずの様子にまた険悪な雰囲気になってしまう。

今回のキャラクター発言 Pick Up

雑感・解説

 デイヴが殺されかかるという壮絶なエピソード。中盤以降、他のメインキャラパートは一切登場せず、デイヴの恐怖だけが延々と描写されており、かなり見るのが辛い回。…なのですが、マイケル・C・ホールの演技は見事。
 セレステ主演でリメイクの予定がある日本のホラー映画という話は、「バフィー恋する十字架」のサラ・ミシェル・ゲラーつながり?

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