イベント用にヘリウムガスを入れたダッチワイフを輸送していたトラックから、誤ってダッチワイフが空に浮かび上がってしまった。車でその近辺を通りかかったドロシーは、宙を舞うダッチワイフを神の姿と見間違え、車を降りる。そして一心不乱に神へ救いを求めるが、道路に飛び出した彼女は車に轢かれてしまう。
-本日のお客様-
ドロシー・シーディ 享年49歳
DROTHY SHEEDY (1954-2003)
ドロシーの家族がF&Dに彼女の葬儀を依頼にやって来た。しかしドロシーの夫に、彼女の死は「神の決めた宿命だと考えている」と言われたネイトは、彼が妻を亡くしたという現実から逃避し、悲しみを押し殺していると感じる。デイヴとフェデリコは悲しみの乗り越え方は人それぞれで、また妻ではなく神への信仰が心の支えなのかもしれないとなだめるが、同じく妻リサを失ったばかりのネイトはドロシーの夫の考えが理解できない。ネイトはドロシーの通夜で、夫に悲しみをごまかさないよう言うが、あくまで彼は妻の死を「神の御心である」と譲らなかった。
通夜の後、ネイトは今回の件とリサの死後ずっと感じてきた絶望感から、自分がこれまで遺族たちに言ってきた慰めの言葉はすべて気休めの嘘だったことを実感する。そしてデイヴにF&Dを辞めることを告げるのだった。
結婚して3ヶ月経ち、ジョージの荷物がフィッシャー家に運び込まれ、キッチンのテーブルもペルシャ製のテーブルに変えられた。ルースに未練があり、またジョージに自分のヨーグルトを勝手に食べられたアーサーは腹を立て、彼にテーブルに関してのウンチクで噛み付くが見事に言い負かされてしまう。
ジョージはネイトたちからあまり歓迎されていないことを気に病んでいた。ルースはそれは彼が頑張りすぎているからだと言い、自然なままでいれば向こうから彼を好きになってくれるとアドバイスする。だがそんなジョージに謎の小包が届けられ、その中身はなんと人間の糞便だった。
クレアは大学の講義でアニタという娘と知り合い、意気投合する。アニタに誘われ、彼女の友人であるイーディが作品を発表するライブに誘われたクレアは、そこでイーディのパフォーマンスに圧倒され感銘を受ける。
キースはセーフガード・プロテクション・エージェンシーという、各界の著名人のボディーガードを行う会社への就職が決定する。スターたちと仕事ができ、しかも高額な収入であることにデイヴは喜ぶ。仕事の初日はキャメロン・ディアスのボディーガードだったが、キースはホテルのロビーの警護で実際に本人と会える機会はなく、また同僚たちは皆ストレートで無理に女性の好みの話題に合わせ居心地の悪さを感じる。
デイヴはネイトからF&D退職の申し出を受けた翌日、配管が破損したせいでキッチンや処置室の排水口から血が溢れ出す大惨事に遭い、精神的に疲れ果てる。そして修理にやって来た配管工から色目を使われたデイヴは、衝動的に彼からフェラチオを受ける。デイヴはそのことをキースに話すが、彼はデイヴが行為をされただけと知ると笑い、そのことを気にとめる様子はなかった。
フェデリコはソフィアの家に通うようになっていた。仕事中にソフィアから呼び出しを受ければ、嘘をついてでも抜け出して会いに行くほどだったが、体の関係を持つことはなく、娘のニコールを女手ひとつで育てる彼女の力になりたいだけだった。一方でバネッサたち家族と過ごす時間は上の空の状態になっていた。
ブレンダはセラピストになる訓練を始め、またジョーとの関係をよりよくするために、彼との最初のセックスを90日間待つリハビリを行っていた。しかし夜、隣の家から響いてきたジョーの自慰中の声に我慢できなくなったブレンダは、彼を家に呼びつけセックスしてしまう。
クレア
「うちでも講義聞いてるみたい」
ネイト
「いろんな形で悲しみが現れないなんて、嘘だ!じゃなかったら、死んだ者の立場はどうなる!?」
ブレンダ
「私一度くらい、寝る前に、相手のことをちゃんと知りたいの」
イーディ
「あなたのペニスは、立派なものね。…持ち主があなたで残念」
ジョージ
「言いたくはないが…、君の家族は少しとっつきにくい所がある」
ネイト
「リサが戻るならなんでもする。…だけど彼女がいれば俺は自由を欲しがる」
クレア
「待って!写真撮るからまだ捨てないで!」
傷心のネイトはF&Dを退社して専業主夫へ?
クレアのパートに新キャラのアニタとイーディが登場。イーディはアラン・ボールの「アメリカン・ビューティー」にも出演していたミーナ・スヴァリ。
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