Episode 43 Can I Come Up Now - 「過去」

 激しい雷雨の夜。会社から家に帰ろうと傘をさしたローレンスを雷が直撃し、彼は亡くなってしまう。

-本日のお客様-
ローレンス・ヘンリー・メーソン 享年65歳
LAWRENCE HENRY MASON (1938-2003)

 亡くなったローレンスは、デイヴの元婚約者ジェニファーの父だった。久々に再会したジェニファーは結婚していたが、故ローレンスは離婚しており、また母親はアルツハイマーを発症して擁護施設に入っていた。今回の父親の死も含め、自分に不幸ばかりが起こることを嘆くジェニファーをデイヴは慰めようとするが、彼女からゲイであることを隠して婚約していたことを責められる。デイヴはその言葉を受け止め、嘘で彼女と自分を偽っていたことを認めた。翌日、ジェニファーはデイヴに怒りをぶつけたことで気分が晴れたらしく、デイヴを責めたことを謝ってF&Dを去っていった。また同時にデイヴも考えを改め、キースが職場でゲイであることを隠すことを責めないことにした。

 週末にリサの妹のバーバラ一家がレゴランドに行くので、マヤを彼女たちに預けることにしたネイト。育児から解放されたものの1人で居たたまれなくなったネイトは、居場所を求めてブレンダの家を訪れるが、彼女はジョーとSMプレイ中だった。しかしリサを亡くしたばかりのネイトの精神状態を心配したブレンダは追い返すことができず、彼を招き入れてジョーを紹介し、2人で話し相手となる。
 翌朝マリファナを吸ってジョギングに出かけたネイトは1匹の犬と出会う。その犬にリサの気配を感じ取ったネイトは犬を追いかけ、霊媒師の家に導かれた。リサを愛せなかったことを未だに悔やむネイトは、霊媒師に「彼女は生きている」と言われすっかり信じ込んでしまう。ネイトはそのことをクレアや戻ってきたバーバラに話すが、既にリサの遺体は確認されているため可能性はほとんどないと否定され、またそんなことを信じてしまう彼の精神状態に彼女たちは危機感を覚える。

 ルースとジョージの元に再び差出人不明の小包が届き、今度の中身はダンプカーのおもちゃに糞便が盛られていた。ルースは未だに嫌がらせを続けるアーサーを訴えようとするが、ジョージから真犯人を告げられる。犯人はアーサーではなく、ジョージが大学院生の頃に結婚できなかった相手との間に出来た息子カイルで、今回贈られてきたダンプカーのおもちゃは、彼が生まれる前にジョージが唯一プレゼントしたものだったのだ。ルースはカイルに会いに行こうとするが、もう彼と関わり合いたくないジョージは反対する。しかし何事もはぐらかそうとする彼の姿勢に苛立ったルースはそれを無視し、勝手にジョージのアドレス帳を見て会いに行く約束をしてしまう。
 カイルと対面したルースたちは、彼の口から犯人であったことを聞かされる。彼は医者に「父親に気持ちをぶつけるべき」だと言われて犯行を行ったのだった。ジョージに対し敵意を剥き出しにするカイルだったが、仲裁に入ったルースにペースをすっかり乱されてしまう。またジョージの方も、しつこくカイルとの関係に口を出そうとするルースにあきれ果ててしまう。

 ブレンダはジョーと、マーガレットの家でのディナーに訪れた。マーガレットは未だにオリビエと交際中で、また相変わらずの性格は酒によってさらに悪化し、しかも最後までジョーの名前を間違えるという始末に、ブレンダたちは疲れ切ってしまう。しかしその席でブレンダが子供を欲しがっているというマーガレットの推測を聞いたジョーは、家に戻った後ブレンダに自分も子供が欲しいと告げる。

 クレアはジミーをデートに誘いセックスしようとしたが、いちいちどうして欲しいかと聞いてくる彼に苛立って家に帰ってしまう。翌日そのことをアニタとイーディに相談したクレアは、逆になぜどうするべきかを答えられなかったのかを問われ、そしてそれができなかったのはオーガズム(性的絶頂)に達したことがないからなのではと指摘される。

 フェデリコは相変わらずソフィアとの関係を続けていたが、仕事中にも関わらず彼女から電話がかかってくるようになり、困り始めていた。

今回のキャラクター発言 Pick Up

雑感・解説

 リサの死から未だ立ち直れず、また彼女を愛せなかったことを悔やむネイトはどんどん不安定な状態に…。霊媒師の家のシーンはマリファナを吸ったネイトの幻覚?
 キースの同僚役を演じていたのは「サード・ウォッチ」のボビー・カナヴェイル。

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