2005年01月22日
「銀のエンゼル」
西島秀俊ってこんな顔してたっけ? もう少し美形だと記憶していたのだけど、おかしいな。「Dolls」の頃と全く別人でない? はて。
と、そんなことはどうでも良くて(笑)
「水曜どうでしょう」企画・出演でおなじみの鈴井貴之監督作品。北海道のコンビニを舞台にそこに交差する人々の人間模様を描く、というべきか。実は、これまでの鈴井作品を私はまだ見たことがないから、以前と比べてどうとかというのは判らない。あらすじだけを追えば、前2作よりも少し穏やかな気はするけれど。
コンビニを営む主人公は、仕事は妻に任せっきりで娘との会話もない。年頃の娘が部屋にカギをつけたことにも気付いていない。しかし、妻が交通事故に遭い入院、彼の生活は一変してしまう。慣れない夜勤やら妙なお客やらに振り回された挙句、娘が実は東京の芸大に進学したいらしいということを知る。しかも、知らなかったのは自分ばかりだということにも気付かされ……。
見ている間は、あー、それほど面白いわけでもないかな、と思っていたのだけれど、後から思いおこすとそれなりにいいかもしれない。主人公の娘の気持ちってものすごく判るし、それ以外にも個性的な登場人物がいて、彼らの生活が描かれていて。ただ、2時間程度でまとめるには登場人物が多すぎて、何だか中途半端な感じがしなくもない。最後まで判らなかったコトもあったりするし。もう少し人数を絞って丁寧に描いてもらった方が判りやすくていいかも。後は、音楽がうるさすぎ(笑)
北海道の景色は綺麗だった。うまく言えないけれど、そんな綺麗な景色とそれぞれが抱える気持ちとが少しだけ寂しかった。
西島くん扮するコンビニバイト店員が、オーナーの娘に対して「キミはこの町のどこが嫌いなの?」と訊ねた言葉には、個人的に悩んでしまった。町を出たいという思いには、身に覚えがあるしね。
「ターミナル」は淡々としていてつまらなかったけれど、こちらは淡々として面白い。それは多分見る側の心構えの違いなのだとは思う。ハリウッド映画に求めるものと、邦画に求めるもの、その間にはものすごく深い溝があるわけで。
北海道現地発の映画、という感じではなかった。「北海道愛してるぜ」(あるいはローカル感)というのもそれほど感じなかったし、いいんじゃないかな。普通に北海道を舞台にした映画。少し垢抜けていない部分はあるにせよ、とりあえず今のところは許容範囲だから。鈴井監督は現在約1年の予定で韓国に映画留学している模様。韓国映画好きの私としては、帰国した後、どんな作品が出来上がるのかちょっと期待していたりする。もちろんまんま韓国映画だったらがっくりくるけど、きっとそんなことはないと思うから。
後日談:実は、随分前にメイキングDVDと一緒にチケットを予約していたのね。ところが、それの引き換え券をなくしてしまって。えらく前のことだから予約していたという事実すら曖昧になっていた。ローソンで調べてもらっても見つからなかったから、やっぱ予約してなかったんだと納得していた。で、ローソンでチケットのみ購入。ところが、先日ローソンから電話がかかってきて、まだ引き取っていない旨の伝言が。ひーえー。私、何やってんのー。今さらもう1回見に行くのも何なので、誰かに譲るかな。
投稿者 kaori : 2005年01月22日 00:56
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