2004年12月11日
「永遠の片想い」
公開中には見られなかった、ということでレンタル屋さんで借りてきた。
先日、「猟奇的な彼女」で失礼にも「(顔が)イマイチ」と評したチャ・テヒョンが主人公。
仲の良い2人組の女の子。その片割れであるスィンに一目惚れをしたチャ・テヒョン演ずるジファン。振られても諦めず、スィンの親友であるギョンヒとともに友達として付き合い始めた彼らは、何にもかえがたい楽しい時間を過ごしていくのだが。彼女達には、ジファンに言えない秘密があり、ジファンもまたスィンではなくギョンヒへと心が傾いていく。そして……。
ストーリーは、そんな思い出から5年が過ぎた頃からはじまり、その思い出は回想シーンとして語られる。何故、彼女達は自分の前からいなくなったのか。忘れようと思いながらも、突然送られてきた写真からその謎を追いかけるジファン。その合間に、ジファンの妹の恋とそれを見守る兄の姿が描かれている。そして小道具は写真。写真が切り取る過去と現在。正直言って妹の恋に関しては、これは別になくても、などと思ったのだけれどそれは違うのね。兄は妹の恋する姿に彼女らのそして自分の過去を見ているのかもしれない。そう思うと一層切なくなる。
何だかんだでつい韓国映画をみては、いつも多かれ少なかれ後悔する。(「冬のソナタ」ではあまり感じないのだけれど)通り過ぎてしまった、失くしてしまった青春(と書くと座りの悪い気分になるが)を目の前に差し出されて、切ないような悲しいような何とも言えない気持ちになってしまう。近頃涙もろくなっているものだから、つい目を赤くしてしまうし。
男女の微妙な三角関係、何だかいつも楽しかったこと、女の子どうしの友情と嫉妬と、やさしい気持ちと。ラストで明かされる秘密と遠くて甘い青春時代の思い出がいい。何でもかんでも「号泣」とかって宣伝する近頃だけれど、そんなんじゃなくて、指先でぬぐうくらいの涙でだって十分感動しているものなのです。
投稿者 kaori : 2004年12月11日 23:56
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