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2004年05月16日
バンコク 三番煎じ旅行記 その3
■観光
今回は「欲張らないこと」を目標に掲げていたので、予定していた観光地も3箇所のみ。しかし蓋を開けてみたら、それすらままならなかったという……。
ワット・プラケオand王宮:
いや、イヤな予感はしていたのよ。
タクシーの運転手さんが、せっかく入り口の前で降ろしてくれたというのに、何を思ったか先の方まですたすた歩いてしまう私達。おそらく彼は見ていなかったと思うけど、見られていたら「やれやれ」と肩をすくめられていたに違いない。引き返してようやく入った場内すぐ右手に、不心得者の為に衣服やら靴やらを貸し出している事務所があった。足元を見下ろしながら、パンツに隠れていて判らないかと楽観的に考えつつ、少しどこかでヤバイかもと感じていた。
とまあ、悪い予感は当たるもので、ワット・プラケオの入り口できっちりおっちゃん達に止められた。良く見てるわね。仕方なく先ほどの事務所まで戻った。何とそこで靴下を15バーツで売られ、100バーツのデポジットを払って(このデポジットがちっとも理解できなかった。しびれを切らしたおねーちゃんが、100バーツ札を指差したのでようやく判った)貸し出されたのは、その辺のアウトドア系スポーツショップで売られていそうなペタペタサンダル……。えええっ。ひょっとしてヒールがあるとあかんかったんですか! しかも渡されたサンダルは、まるで三枚おろしの途中かのようにつま先がぺろんとめくれていた……。おいおい、これが良くて私のサンダルはあかんのかい(笑)
私もかかとが高い靴を履いているのには理由があるわけで、それを不心得者と一緒にされるのは若干心外ではあるのだけれど、それを説明できるほどの語学力があるわけではないから仕方ない。いくら理由があるからと言っても、TPOをわきまえた服装というのはあるわけだしね。
けれど、やっぱりこの一件で疲れてしまった。事務所の中の人達とのやりとりで精神的に消耗したし、かかとのない靴で広い敷地を歩きまわったことで体力的にも消耗。もうこれは仕方ない。
ワット・プラケオの中は面白かった。すごく。アンコールワットの模型も可愛かったし、エメラルド仏の大きさにちょっとびっくりもした。(写真は詐欺だねえ:笑) 何だろう、日本文化が「雅」と表現されるのならば、タイのそれは「華麗」というか「絢爛」というか。本当にひとつひとつ手作業なんだろうなあというきらきら輝く建造物。すごいなあ。やはり、ガイドに説明してもらいながら見学したい。見ているだけでも楽しいけれど、何だかもったいない気がするのよ。
王宮は、守衛さん(っていうのか?)が面白かった。当番ではない人々が影で、かなりやる気なさげにお喋りしている姿がほほえましくて。だって、そりゃ暑いよな。きっちり長袖の制服を着て炎天下のもと身動きひとつせずに立っているわけだから。
お庭にある植木の剪定も、鳥の姿だったり鬼だったり可愛いことこの上なし。最後に博物館(資料館?)で王家の方々が使用していたという食器なんかを見て溜息をついたりとか。
靴を事務所に返して敷地を出た。靴下、意外といいかもと思ったのに、ポリバケツの中に入れろと支持されてしまいしぶしぶ返す。15バーツって洗濯代なのかしら??
ワット・ポー:
実はワット・プラケオを出た時点でかなり消耗していたわけだけど、リクライニング・ブッダは見ておいた方がいいという、canaちゃんの薦めに従い、kana氏と共に王宮周りをぐるりんと徒歩でまわりワット・ポーへ向かった。しかしまあ、行けども行けども白い壁。広いもんですね。外出時には必ずミネラルウォーターを持って歩くようにしていたのだけれど、ホント持っていて良かったと思ったさ。
目的地に到着し、木陰に腰掛けると暑さの中にも、心地よい風が吹きぬけ非常にいい感じ。巨大な仏像をじっくり見物してしまった後はすることがなくなって、というよりは身動き取りたくなかったのよ。既にこの時、次に行く予定をしていたワット・ワルンへ行く気力がなくなっておりました。
リクライニング・ブッダは、大変不自然なカッコで横になっておられました。だって横になってんのに足揃えてるんだよ。右側を下にして横たわっているんだけど、左足がきっちり右足に揃えられている。おかしい、おかしすぎる(笑) 足の裏はきれいだったけど(笑)
ワット・アルン:
正直なところ入場してません。
だって、あんなに惜しげもなく外から見えてしまったら、別に入らなくてもいいよな気分になるじゃないですか。っていうのは半分建前ですが(笑)、でもあそこは渡し舟から眺めるのがやはりいい感じ。もちろん、あちこちにたくさんいるヤックを見るのも楽しそうだとは思ったけれど。
というわけで、ワット・アルンは次回のお楽しみにします。
次回……次回はジム・トンプソンの家にまず行きたいんですけどね(笑)
投稿者 kaori : 2004年05月16日 23:53
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