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2004年04月03日

「空の食欲魔人」川原泉

衝動的に、「3月革命」が再読したくなって思わず購入。

どれもええ話や(涙)
ちょっと鈍くて大雑把。けど心は優しく、そして猫っかぶりが(不本意にも)得意な女の子を描かせるとピカイチですな、川原せんせいは。共感するには難しい舞台設定が多いのに、それでも何故か男女問わずに惹きつけられるのは一体。

「3月革命」は、血の繋がらない姉弟の恋愛話で、ひじょーにありがちな題材ではあるんだけど、やはりぐっときてしまう。ハッピーエンドの物語が大好きな私にとっては、非常に満足なのです。

まあでも、誰かを忘れるのには何年あったって足りないさ。7年なんてふつーじゃん。10年かかったって忘れられないことだってあるでしょう(笑) それは相手に会っていたって、会わなくたって。逆に会わない方が相手を美化してしまってよろしくない。そんなもんでしょ?(って、誰に言っているんだ、私は:笑)

「あなたの背負っている猫ごと好きでした」
泣かせる台詞よねえ。しみじみ。
何だろう、けっこうぞんざいないいまわしの台詞を登場人物にあたえるのに、その中で微妙な心の動きや優しさが感じられる。もちろん優しいだけではなくて、ぐぐぐっと思わされる部分もあるんだけど、全体的にはとてもあたたかいイメージ。そして実は、川原作品の登場人物の女の子は、私自身の理想形かも。いや、別にちっちゃくなりたいわけじゃなくて(笑) そうだなあ、例えば「笑う大天使」の史緒さまとか、芯は強くてでも不器用で、そんなところが。

投稿者 kaori : 2004年04月03日 10:54

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