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2004年03月22日
「黄昏の百合の骨」恩田陸
読み終わりました恩田陸。
感想をひと言で述べるとですね、「2時間ドラマのノベライズかと思った」でしょうか。
特に最後のどんでん返しは、あわや火曜サスペンス劇場といった趣(笑)
何だか理瀬が急に大人になってしまって違和感が。確かに、過去のシリーズ内でも彼女は実は醒めたキャラよねと思ってきたけれど、今回はさらにそれが増幅されている。兄に対する態度なんか、この子はえらく残酷やなーと。小悪魔というか何というか。いやでも、オトコノコにはこういうオンナノコに振り回されてみたいとかいう願望があるのか、そうなのか? ……違うか。そういう話ぢゃない。
以前はあまり思わなかったけど、理瀬って女に嫌われるタイプではないか?
周囲には守ってあげたいと思わせるけれど、実はかなりしたたかというか。そういう女って近くにいるとかなりむかつく。ええええ、嫉妬ですとも(笑)
ええと、結局この話のテーマは何だったんだろう。
ふつーに女は怖いということか。嫉妬と打算と。何だか木曜組曲を思い出してしまった。
黄昏の百合の骨、最後まで読んでタイトルに納得。というか、そのまんまやんか。
理瀬ちゃんも、あっちこっちと忙しく動きまわるね。お疲れ様。
このシリーズ、もしかしてまだまだ続く?
けれど、だんだんこう不思議な感じが薄れ、現実的になってきている気が。最初の物語世界から遠ざかっているように思うのは私だけ?
ここのところ、微妙に彼女の作品が楽しめないのは、何故だろう。
投稿者 kaori : 2004年03月22日 23:59
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