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» 「ジェネラル・ルージュの凱旋」読了 date : 2008/01/04
KEN家来氏に借りた「ジェネラル・ルージュの凱旋」読了。

以下あらすじ。
東城大学医学部付属病院、救命救急センター部長の速水晃一は、
赤字垂れ流し部門と周囲から揶揄されながらも救急医療の最前線で奮闘する毎日。
その豪腕は周囲を畏怖させるに十分だったが、ある日、倫理委員会委員長の
田口医師に、匿名の投書が届けられる。その内容は、
速水医師と、特定医療器具メーカーとの癒着を告発するものだった。

速水とは同期で、学生時代からの友人である田口医師は、困惑の末、
高階院長に相談するのだが、その結果、田口とは敵対組織とも言うべき
医師グループとの共同調査を余儀なくされる事になり・・・・。


「ナイチンゲールの沈黙」とほぼ同時進行のストーリー。
多分作者は二つのプロットを同時に思いついたと考えられるが、こっちが本命
だったのだろう。医療問題の今日を鋭く告発しながら、読み物としても
面白く仕上がっている。
加えて田口医師も独特の能力を発揮しているし、やや物語に小粒感がある事を
除けば、過不足のないできばえ。

ただ、作者は発表順を間違えたと思う。
あまり出来のよくなかった「ナイチンゲール」を二作目に持ってきてしまった。
アイドル歌手でも作家でも、2作目が大事。
これは大きな戦略ミスだったと思う。
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  posted at 2008/01/04 1:11:10
lastupdate at 2008/01/04 1:11:10
»category : 書評修正

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