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» 「騙し絵の館」読了 date : 2007/12/06
倉阪鬼一郎「騙し絵の館」読了。

んー、あらすじ書く気力もない。

全然好みにあわない。
これに本格ミステリとか帯付けるなよ・・・・。

本格ミステリというのは水増しした文章の中に伏線をばら撒いて、トリックなり
ロジックなりを暗示させておくものだと思うが、個人的には、水増しした文章が
読み物として面白ければ面白いほど、ミステリとして一流だと感じる。

この作品は、どちらかと言えば水増しした文章の方が作者の書きたかった事で、
ミステリ的な部分はオマケのように思える。
なんか、詩的に構築した雰囲気作りの部分に作者が酔っているような気がして、
自分は辟易させられっぱなしだった。

「どうだい? 詩的センスと本格の伏線が両立してるだろう?」って
作者のどや顔が目に見えるようだ。

自分のような”流し読み&斜め読み”の癖がついていると、
経験則的に好みじゃない部分はサラサラと読み飛ばして話を進めてしまうのだが、
まあ、飛ばした部分の多いこと多いこと。
それでも読了後、伏線を見直そうとか思って読み返す気にも全くならなかった。

だいたい主役格の館の少女が実は・・・ってえのもパターンだから。
あれ、予想通りだったし。
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  posted at 2007/12/06 3:53:57
lastupdate at 2007/12/06 22:57:46
»category : 書評修正

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