チャーチルズ・ウォー
Churchill: The Hollywood Years

DATE

2004年 イギリス映画 84分 日本劇場未公開作品
監督 - ピーター・リチャードソン

CAST
  • ウィンストン・チャーチル - クリスチャン・スレーター
  • エリザベス女王 - ネーヴ・キャンベル
  • デンジル・アイゼンハワー - ロマニー・マルコ
  • ヒトラー - アントニー・シャー
  • エヴァ - ミランダ・リチャードソン
STORY

 いま歴史を覆すとんでもない事実が明らかになる。歴史上知られているチャーチルは、実は英国政府が宣伝活動のために作り上げた人物で、その正体はロイ・バブルスという性格俳優が演じていた偽者だった。そしてイギリスを勝利に導いたと信じられていた本物のウィンストン・チャーチルは、なんとアメリカ兵だったのである。
 時は第二次世界大戦。ナチスドイツのヨーロッパ侵攻が続く中、未だに態度を決めかねるイギリスに、アメリカ軍よりウィンストン・チャーチル(クリスチャン・スレーター)とその相棒のデンジル(ロマニー・マルコ)が送り込まれた。しかし当のイギリス王室や陸軍省は戦争に対して無関心で、またナチスの内通者により乗っ取られる寸前の状態であった。そんな中、王室で唯一現状を把握し行動を起こしていたエリザベス(ネーヴ・キャンベル)と出会ったチャーチルは、互いに惹かれあい恋に落ちる。イギリスを救うため、そしてエリザベスを救うため、デンジルを援軍要請のためアメリカに帰し、チャーチルは1人ナチスに戦いを挑む。

解説

 イギリスを救った英雄チャーチルは実はアメリカ人だった!という大胆な仮説を元に作られたコメディ・アクション映画。2004年度製作作品で、イギリスなど一部の国でしか劇場公開されなかったが、「レッド・イノセンス」に引き続き日本でも奇跡の映像化。実在した人物や史実をかなり脚色している点や、チャーチルを見たイギリスの人々が口々にアメリカへの憧れを口にするなど、もしコメディ色が薄かったら、おそらくいろいろと物議を醸し出していたであろう作品である。
 クリスチャンは主役のチャーチル役。当然主役なので最初から最後まで出ずっぱり。タンクトップ姿で豪快に暴れまわる姿は、近年出演したアクション映画の中では最高といっていい程のカッコよさ。右腕の刺青がよく映っている点もポイントが高い。また劇中では相棒役のロマニー・マルコと軽快なラップを披露している。

MY RATE (個人的5段階評価) ★★★:3

 クリスチャンだけに関してなら★5つ。男気たっぷりなタンクトップ姿は萌えの一言に尽きる。作品としてはベタな笑い多めのコメディではあるが、展開は早く84分と短めで気楽に観られる作品であると思う。スタッフロール前にNGシーン集が流れるというちょっとしたオマケ有。

ビデオ・DVD・関連書籍など

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