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2004年11月01日

「笑の大学」

登場人物が少ないドラマというのは結構好みで、ひとり芝居なんかだと最も興味がそそられる分野だったりするのだが。
今回は、ほぼ役所広司と吾郎ちゃんの二人芝居だった。戦時下、喜劇脚本の上映許可をお上から受ける為に警察へと通う、笑いをこよなく愛する喜劇作家。そして、喜劇脚本を厳しく取り締まる心から笑ったことのない検閲官との丁々発止のやりとりを描いたもの。

もともとはといえば、随分昔のラジオドラマそして舞台と続き、今回の映画化となったという。ラジオドラマも舞台も知らない私は、先入観がない分普通に楽しめたのだけれど、うーん、でも、舞台で見たかったかな。キャストに関しての文句は特にない。舞台での検閲官が西村雅彦だったというのは、ちょっとそそられはするけれど、役所広司にしても好きな役者に違いないのでそれもいい。もちろん映画は映画で、舞台では表現することができないものがうつしとられていると思う。けれど、こういった密室劇での密室シーンは、やはり舞台で見た方が臨場感溢れて良いだろうな、と。

内容そのものについては、普通に面白くて笑わせてもらった。吾郎ちゃんが在籍する劇団の座長「青空勘太」を略して「アオカン」と吾郎ちゃんが言った瞬間、私も思わず吹き出しそうになったのだけれど(その時の吾郎ちゃんの表情が良かった)、隣に座っていた友人に先を越されてしまった(笑) だから、あなただけじゃないのよ、大丈夫さ(笑) 確かにそのまた向こうの男の子は気になったけどね。

やー、でも吾郎ちゃん良かったと思うよ。お約束と言われても、最初の無邪気で負けん気の強い表情から、ラストの哀愁漂う表情への移り変わりとか、少なくともキムタクよりは私は好きだね。

それにしても、作りがテレビっぽいなあと思って、監督(星護)の略歴を調べたら、案の定ばりばりテレビ畑のお方だった。さらに、エンドロールに亀山千広の文字も。実は、「スウィングガールズ」でも、彼の名前を見たばかりで、何だかきちんと踊らされている感じがして、ちょっとだけがっくりしたのでした(笑)

投稿者 kaori : 2004年11月01日 00:09

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