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2004年10月24日

「2046」

世間では「キムタクがでている映画」という認識でしょうが、そんなに出演シーンは多くないですよ、あまり期待なさらず。(まあ、それでも出ている方かもしれないが)

随分と待ったはずなのに、何の情報も仕入れていなかった私。話が進んでいくうちに、唐突に「あら、花様年華の続編にあたるのね」と気づいた。主人公の名前が同じなんだから、とっとと気づいてもよさそうなもんだが情けないことに全く気づかなかった。ええと、書きたいこととしては3つ。トニー・レオンのこと、木村拓哉のこと、そしてウォン・カーウァイの映画が好きな理由。

ひとつめ。
もうとにかくトニー・レオンが素敵。トニー・レオンが素敵なのか、チャウという役柄が素敵なのか。もうよく判らないのだけど。チャウって、とても人間らしいと思うのですよ。自分の感情を抑えたり、時に激しく吐露したり、そして拒絶したり揺れる気持ちを持て余したり。優しいから余計冷たくて、こんな人が周囲にいたら絶対近づきたくはないタイプですが、女性達が惹かれるのはわかるな。で、その裏には前回やぶれた恋がちらついて。
前回のチャウとは確かに別人のようではありますが、でも押さえられた苦悩みたいなものが感じられて、きちんと切なくさせてくれる。やっぱりトニー・レオンの表情が魅力的なのか……。

ふたつめ。
木村拓哉の役は必要なのかもしれないけど、それが木村拓哉である必要も特になかった気が。申し訳ないけど、彼が喋るとどうにもこっぱずかしくなるのは日本語だからでしょうかね。トニー・レオンが言うと身悶えしたくなるのに何故……。今さらですが、やっぱり他の出演陣にくらべると(くらべなくても)ちょっとね。途中までのナレーションがキムタクだったのだけれど、どうにもこうしっくりこなくて、途中でトニー・レオンに移った途端に映画の空気が流れ始めたような気がするのは、私の日本人俳優に対する評価が低すぎなのでしょうか。

みっつめ。
映画に構造を見出すという見方がもしかすると標準的なのかもしれないけれど、いつもいつもそんなことをしていたら疲れませんか。というのは、構造なんてことをさっぱり考えたことのない私のたわごとですが。
まずやっぱり映像が美しいし、女優さんの表情がものすごく色っぽい。ウォン・カーウァイ作品の多くは女優の華やかさが見所だと思う。だからといってそれ以外はどうでもいいかというとそうでもない。確かにストーリーは時折「?」と思う部分はあるにはある。でも、「迷い」とか「苦悩」とかそういった感情は痛いほど伝わってきて、それに対して評価をするというのもありではないかと思うのです。だからいつも観終わった後にはとても切ない気持ちになる。ええ、感情で観ていますよ、いいじゃないですか、それでも。
「恋する惑星」で感じた爽やかさ(決してそれだけじゃないけれど)、それから何年が過ぎたか。「花様年華」を観てしんみりする程度には私も歳をとったな、と。あれ、「2046」から離れちゃってるな。

とりあえずこの映画は特にSFでも何でもないです。舞台は60年代の香港。そしてやはり切ない人の思いがちりばめられたお話でした。

投稿者 kaori : 2004年10月24日 20:55

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