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2004年01月18日

「THE LAST SAMURAI」

夕方から友人と新宿にて「THE LAST SAMURAI」を観てきた。
とりあえず観ておきたいなあと思っていたのに、ちっとも行動に移さず、ずるずると終わりがけまで来てしまったけれど、結果的には良かったかも。ぜんぜん普通に座れたし。
しかし、映画を観るなら郊外のシネコンがやはり一番だなというのが実感。座席も快適だし、足元にも余裕があるし、ドリンクホルダーもついている。何より綺麗だしね。

前回劇場で観たのは「踊る大捜査線」で、今度が「ラスト・サムライ」。いやはや(苦笑)
まあ、そんなことはさておき本題です。(思い切りネタバレしてますぜ)

私っていつから殺戮シーンがこんなに苦手になったんだろう。切腹シーンとか血がどばーっていうシーンについ顔を背けてしまう。どちらかと言えば、かなり嘘っぽいであろうに(ため息) それにしてもバシバシ殺しますな。……そんなこともどうでもいい。とにかく。

トムクルーズがいやらしい。
戦だったとはいえ、自分が殺した相手の奥さんであるところの小雪を見る目がいやらしすぎる。最初っから最後までもうそれは本当に。舐めるような視線というか何というか。始終あんな風に見られたら嫌悪感で卒倒しそうよ、私なら(笑) なのになんで彼女は惹かれていくんだ、よう判らん。

確かに、ハリウッドでありがちな妙な日本描写はなかったと思うのだけれど、いかんせんツッコミどころ満載で。

主なツッコミどころは2点。
まず、いくらなんでもあんなに撃たれたら先に進めやしないだろ。
鉄砲で撃たれて、もうさ血がどばーっと出ていて、真っ青な顔してさ、「これ以上一緒に行動することはできないから、自分を置いていってくれ」とか言っているくせに、その後すぐすっくと立ち上がり、渡辺謙やトムクルーズの盾になりひたすら矢を撃って反撃するってのはどんなもんだ? そこまで反撃できれば一緒に逃げられるだろう。最後の戦闘シーンにしてもしかり、集中砲火くらってそれをぬって突き進むって……かなり無理。馬が弾に当たらずにあそこまで至近距離まで接近できないって。何? それこそがサムライの精神だって? 精神で何とかできることとできないことがあります。いくら何でもデフォルメしすぎ。

次に、サムライの精神に心酔したトムクルーズさんよ、あんた生き残ったらあかんやろ。
あれほど渡辺謙が戦で散ることにこだわっていて、切腹の直後、最後の最後に「これでパーフェクトだ」という言葉を残していたにもかかわらず、ちゃっかり生き残るとは何ごと。渡辺謙を看取った後、自分も切腹するくらいでないと真実味にかけると思わんか。しかも、友人の妄想とはいえ、小雪が暮らす村へと帰っていくとは言語道断。村の男達はほとんど全滅しているというのに、そんなのこのこひとりで戻ったりしたら顰蹙買うと思うんだけどなあ。
小雪にしてみたら、惹かれている男が無事に戻ってきてくれて嬉しいかもしれないけど、自分の兄ちゃんも甥っ子も死んでるんだもの。かなり複雑なはず。

そもそも、戦の直前のキスシーンだって問題だと思うんだよねー。友人は「小雪ちゃんは武士の妻なのに(武家で武士なのかどうかかなりアヤシイが)夫が戦死した直後にほかの男とそんなことをするほど嗜みのない女性なのか,ということではなく,」言っているけれど、でも、私はそれも問題だと思うのよね。兄があんな風なのに、そんな、ねえ。まあ、二度と会えないかもしれないという切迫した状況がゆえにでた行動、といえば言えなくもないのだけれど、それならトムクルーズを生きて戻したら台無しだ。(まあ、小雪がトムクルーズに鎧を着せようとして帯に伸ばした指先もめちゃめちゃいやらしかったけどな)

明治天皇関係のツッコミに関しては、前出の友人に任せて(笑)

関係ないけど、ついつい謙さんを間違えてしまう私。渡辺謙を、松平健と混同してしまうという(笑) 整理すると、「独眼流政宗」が渡辺謙、「暴れん坊将軍」が松平健なのね。ケンさん違いだ。ふむふむ。

それにしても今回、真田広之は一体何だったのでしょう……。微妙すぎる。

投稿者 kaori : 2004年01月18日 23:24

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コメント

呼ばれて出てきた友人です。明治天皇について,年齢だけはわたしの勘違いで,あとで確認したところ,1852年生まれで1877年には25歳だったのです。ごめんよ七之助キミで良かったよ。

投稿者 cana : 2004年01月25日 00:58

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