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2003年08月20日

帰還

9日の日記に書いたショッキングな事件。これが、最も幸せな結末に落ち着いたので、ここで全貌を明らかに!(笑)

ウチでは二匹猫を飼っており、それぞれ名前を狩野と春野という。9日の朝、春野をキャリーに入れ外へ連れ出そうとしたところ、マンションの階段をおりきったところで事件が発生。彼女はキャリーの小蓋をバカ力で破壊し、外見からは想像できない速さで(若干太めなのね)目の前から走り去っていったのだった。捕まえることも出来ず、ただ呆然と立ち尽くすのみ。

見失った場所を中心に、嵐の中を懸命に捜索を行うが、発見できず。近所にある都営住宅工事現場のおじさんからは同情の眼差しを向けられ、衣服は雨風でびしょぬれ。その度に着替えて、また捜索。でも、成果はゼロ。とりあえず実家に戻るのを延期し、翌日に再度捜索することに。

春野を譲り受けた友人に連絡したところ、翌日はわざわざ遠方から捜索のお手伝いに来てくださるとのこと。何だかどんよりとした気分で、チラシを作ってみる。嵐の中にどこへ行ったのだろうと考えるが、数ヶ月前まで野良ちゃんだったことを思うと、意外と「広々自由だにゃ」とか思ってるかもしれないと想像して、悲しくなったりも。とりあえずサバイバル精神はかなり旺盛なので、滅多なことはないだろうと思いつつ、やはり心配。

翌朝、早起きをして(でも、もうかなり日差しは強かった)捜索開始。チラシをポスティングしたり、電柱に貼ったり、探しまわる。でもやはり全く見つからなかった。お盆休みだということもあるし、「10日目くらいでお腹がすいて、ひょっこり出てくる可能性もあるらしいよ」と友人から教えられ、期待をかけることにする。春野の場合は、10日も我慢できるだろうかねえ、と思わず苦笑してしまう。(ものすごい食い意地なのさ:笑)

マンションの下の駐車場にエサを置いたり、おトイレの砂をまいてみたりと策を練るが、何の音沙汰もなくてだんだん不安になっていく。もしも、何か月も見つからなかったら諦めようとか、狩野に猫界の仁義を教える為にやってきたお客様だったんだと思おうとか(かなり意味不明)。さらには、うちにやってきてしばらく、あまりに狩野に喧嘩をふっかけるので(遊びたいだけだと思うけど)不安になっていたこととか、全てをすっかり忘れて可愛かった姿だけを思い出し悲しくなったりもした。

そんなこんなで、ジャスト10日前後。
唐突に本日の夕方連絡が入ったのであります! ウチの斜め裏にあるマンション駐車場に春野そっくりの猫が、でかい態度で寛いでいると。ものすごく鳴いているという以外は、チラシに書いた内容と全く同じ。早速、カゴを持ってご対面しに伺ったところ、紛れもなくウチの春野ちゃんではございませんか。

ホントにどこへ行っていたのか。もちろん、発見された駐車場は失踪当時にくまなく探したつもりだった。あたりをつけた近辺でどうしても見つけられなかったから、もっと遠くへ行ったのかしらとも考えた。しかし、すぐ裏手だったとは。やはり私達の読みは正しかったわけだ。ちょっと運がなかったのね。うん。

戻ってきた春野は、狩野の為に用意してあったエサに猛然と走りより、全てを食べ尽くした後、悠々とおトイレに。この姿を見ては疑いもなく、本物である。少し軽くなって戻ってきたというのに、これではあっという間にリバウンドだね。けれど。それでもいい。二度と会えなくなるよりはずっとずっといい。

これが春野失踪事件の全貌。めでたしめでたし、である。
ところで、普段ちっとも鳴かない彼女はいったい何故あれほどまでに鳴いていたのか。とても寂しかったからなのか、それとも……お、お腹がすいていたから? ホントに10日目前後で見つかったことを考えると、どうにも後者である疑いが強い。あの鳴き声で近づいてきた人から食物をゲット!とか計算してんじゃないだろうかとか。やれやれ(笑)

何にせよ、春野の馬鹿力に耐えられるようなきちんとしたキャリーを買うことに決定。ペットの探偵を雇うよりはずうっと安上がりだしね(笑) 何よりもうあんな想いはしたくないもの。

投稿者 kaori : 2003年08月20日 21:12

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コメント

いやあ、よかったよかった。しかし、キャリーを壊すほどの怪力とは…

投稿者 Mmc : 2003年08月21日 23:15

すごいよね、怪力。だてに食い意地はっているわけではなかったんだ、と納得。

投稿者 kaori : 2003年08月28日 01:46

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