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2004年10月26日

「猟奇的な彼女」

前回ラスト(作品順でいけば次の作品となる「ラブストーリー」のこと)の大ネタにくらべたら今回のラストは小ネタだったのだけれど、全く見抜けなかった。言われてみればきっちり伏線は張られていたというのに不覚。ディスプレィを眺めながら唖然としてしまった。……えー、もっとも。「ラブストーリー」に比べれば現実味のある事実で、まだ納得はできるけど。

それにしてもこの監督「秘められた事実」系好きだねえ。さすがに次(「僕の彼女を紹介します」)も似たようなオチだったらもう観ないぞ(笑) というのは冗談ですが。こういったラブストーリーには共通する要素があって、例えマンネリで繰り返されていてたとしても(むしろそのマンネリに安心するし)人々には支持されるのだと思うし、意外とそれって難しいと思うから、ヒットメーカーとしてはやはりすごいのだろうね。(今さら言うまでもないか。失礼:笑)

途中まではよく笑わせてもらった。言葉(と行動:笑)は悪いが正義感が強くまっすぐな彼女とそれにふりまわされる彼。一見振り回されているだけのように見える彼は、(相当どんくさいけれど)実は色々なことを考えて彼女を癒そうとしていたのだと判った時には、彼女と同じくホロリときましたがな。ええなあ……じゅる(垂涎:違)
見え隠れする彼女の秘密、縮まりそうで縮まらないふたりの距離、そして次々に起こるハプニング、三幕仕立ての中でそれらがうまい具合にからまって結構長時間な割に飽きさせない。
うんうん、最初から自分の気持ちが割り切れる恋ばかりじゃないよね。クライマックスに、彼女が彼に届かないと判っていて叫ぶ言葉は、世の彼女(彼)達だって普通に思っている心の声かもしれないさ。

そういえば、最後まで彼女の「名前」は判らないよね? どこにも出てこなかったような気がするんだけど。

最後の最後まで、笑わせて泣かせて、そしてドキリとさせて、相当に青春ラブストーリーの典型。典型なんだけどちょっといい話。

ところで、主人公の男の子なんだけど、えーと、彼、あっちでは人気あるんですか? 最初は、何てブサ……(個人的好みの問題ですね。以下略)と思ったのだけれど。ところが人柄が表情にあらわれるというのは本当ですね。終わりかける頃には、いい感じに思えてくるからあら不思議。どちらかといえば、爽やか系ですかね。

投稿者 kaori : 2004年10月26日 13:00

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