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2004年07月01日
「ラブ・アクチュアリー」
蓼科のホテル内映画館で観た1本。千円だった。ラッキー。
ってそうじゃなくって(笑)
冒頭で、「All you need is LOVE」が流れた時には、うわっ!(ぞぞぞ~)と思ったけれど、これがあなた予想外に面白かったわけだ。テーマは「LOVE」だから、強烈なまでにくさいことは確かなんだけど、お尻もぞもぞ感をあまり感じなかった。そこかしこでコメディーっぽく笑いを誘うシーンが多く比較的さばけた雰囲気になっていたのがマル。一歩間違うと気色悪いラブストーリーのオムニバスになってしまいかねないしねー。(いや、ラブストーリーが悪いとは言ってないっすよ?)
9つのストーリーをメインに宣伝されているようだけれど、細かいものを含めたらもう世の中には愛だらけさ!ってな具合で、それはそれで冷静に見るとちょっと、となるにはなる(笑) それでも、お気に入りのストーリーがみっつ。
まず、親友の奥さんにずっと想いを寄せていた青年の話。
いやもう騙されましたって。観ているこちらからして、「旦那が好きなんかなあ」などと思っていたわけだから、相手が気づかないのも当然。気持ちがバレないようにするあまり冷たくしてしまうなんて、映画の世界でなく現実でだって、相当ありがち。
相手にバレて、進退きわまった彼がとった行動がまた切ない。もう不覚にもうるうる。
で、その2。母親をなくした幼い息子が同級生の女の子に寄せる想いと、妻をなくした男が、彼女が遺した義理の息子の恋を叶えようとするお話。
この子役がさー、もうめっちゃめっちゃ可愛いのよ。色白でおめめぱっちり、表情豊かでちょっと小生意気な部分と天使の部分が入り混じり、もうめろめろですわ(笑)
学校でも有名な女の子への想いを叶える為に、彼がもう可愛らしい努力を懸命にするわけですよ。その度にとーちゃんは頭を抱えたりするわけですが、やめろと言えない。妻が亡くなった悲しみが、その息子と過ごすうちに少しずつ癒えていく様も非常にいい感じ。このストーリーのクライマックスのシーンなんて、最高にキュートだったと思う。
ところで、その女の子が劇中で、マライヤ・キャリーの「All I Want For Christmas Is You」を歌うんだけど、これに字幕がついていた。あれだけ売れた曲なのに、恥ずかしながら初めて歌詞の内容を知りました。てへ。そして、この曲って「29歳のクリスマス」の主題歌だったよね。ううむ。思えば遠くへきたもんだ(違)
そしてみっつめ。
イギリスでもてないクンだった男性が、もてもてクンをめざしてアメリカに渡るお話。これはもう大爆笑。しかし、笑えない話でもあるかな(笑)←って笑ってるやん。涙ぐましいのよ、ホント。多くは語りませんけど。
結局このお話の舞台は、クリスマスまでの数週間で、全編を通してのキーソングは「Christmas Is All Around」。これ以外にも色々な曲が使われていたけれど、少し離れて座っていた同僚は「サントラが欲しくなった。音楽が良かったなー」と言っていた。
つまりいい映画だったと思うんだけど、ひとつだけ。どうしても「9.11」を持ってきたいのね、というところがちょっとね。こないだの「25時」といい。何つうか、うーん。
映画の後、一緒に昼食をとった後輩のひとりが「ヒュー・グラントが出る映画ってにおいません?」と言っていた。確かに。
投稿者 kaori : 2004年07月01日 23:11
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