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2004年06月30日
「東京湾景」吉田修一
あらま。今しきりに宣伝されているドラマのストーリーとは、全く違いますね、これ。物語の舞台と登場人物の属性以外は、別の話でないの? いやいや属性だって、原作の方では登場人物は全て日本人になっている。テレビでは、在日三世であるところの女性が経験する親子二代にわたった恋物語なのだが。
最初にそのストーリーを目にした時、「へ? 『ラブストーリー』再びか?」と、一瞬失敗した感に囚われたのだけれど、いやはや、原作のがいいんでないの? もっとも、まだドラマは始まっていないわけで、今からどうこう言うことは筋違いだとは思うけど。
まあ、この原作に忠実では確かにドラマには出来ないのは判る。何しろ特に大きなエピソードが起こるわけでもなく、自分の気持ちが良く判らない主人公の会社員女性と男性の間を淡々と描いているだけだし、直接的な描写はないまでも、その男女は頻繁に性的関係を結んでいるわけだ。ていうか、とても運命の恋とはほど遠い(運命の恋の形にだって色々あるだろうから、一概には言えないけど)。そりゃあ、月9にゃ無理。映画ならばまだしも。
白馬の王子様がやってくるとはさすがに思ってはいないだろうけど、運命の恋への期待に胸を膨らます女性ってやっぱ多いのかな? どちらかといえばやはり原作の方がかなりリアリティがあると思うんだけど。(それでもちょっと、という部分もありますが)
仲間由紀恵は好きなので出来れば見たいとは思うけど、月9が見られる時間に帰ってこれるとも思えず。ビデオに撮ろうという気力もないので、原作本だけで終わる気がします、ええ。
投稿者 kaori : 2004年06月30日 20:04
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