2004年05月08日
バンコク 三番煎じ旅行記 その1
日付を遡って書きますとか何とか言っていたような気もするけれど、時系列で書き始めたら何だかいつもに増して締まりのない文章が気になり途中放棄。そんなわけで、彼女や彼にならい、三番煎じな感じもしつつ(いや完全にそうなのだけれど)皆で横軸大作戦といくことにします(笑)
そういえば、今回の旅行、社員旅行以外で初めて行く海外旅行なのでした。
■飛行機
海外へは行きたいけれど、飛行機は大嫌い。国内だったら、九州だって何だって新幹線で行けるところはどこまでもそれで行きたいという私のこと、アメリカにくらべればはるかに近いとはいえ、飛行機内で過ごす時間は苦痛なのであります。
往路:
出来ることなら、眠ったまま離陸し、着陸して目覚めるというのが理想。けれど、自覚はなくとも、海外に行くという時点で既に若干の緊張と興奮状態にあることは確かで、国内の出張時じゃあるまいし、そうそう始めから爆睡モードに突入できるわけがない。友人達とも席が離れているので、お喋りをするわけにもいかず、仕方なく持参の文庫本を取り出して読書のお時間。本に関しては別途。
さて、今回のフライト。久々のユナイテッドだったわけですが、これまで海外へ行った中で一番揺れた。めちゃめちゃ揺れた。あの程度たいしたことないよと言われるかもしれないけれど、何せ飛行機嫌いですからね、恐怖倍増よ。機内サービスのカップを手でしっかり持っていないと中身があふれでてしまう程の揺れ。
それでも、その合間を縫ってサービスされた機内食はしっかり食べ(味は可もなく不可もなく。やっぱり最初から疲れていたのかも。量が多いような気がしてパンは残した)、しかしアルコールまでは摂取する気になれず、水やオレンジジュース、トマトジュースでお茶を濁すというていたらくでありました。もったいない(笑)
まあそして、これこそ毎度のことではありますが、途中からお隣に座っていたおじさまとお喋りタイム。ええ、もちろん向こうから話し掛けられました。飛行機において隣におじさまがいらっしゃった場合の話し掛けられる率はほぼ100%を誇っております。しかし、えーとあまり嬉しくない……。もっとも、こちらとておばさんに片足突っ込んでますから、文句は言えないわけです(笑) ま、それでもお互いの暇潰しにはもってこいだったわけで、それなりに楽しい話も聞かせてもらいつつ。
中でも、年に何度もタイへ行っているという彼が、意外にもBTSチケットの買い方に困った時の話に心の中で思わず苦笑。(いつもお車でゴルフばかり行っていてはBTSなんて乗らないわな:笑)
現場でたまたま遭遇した日本人青年がいた。彼はおじさま方に親切に購入方法を説明し、その後の雑談で、自分について話すことになる。曰く、
「大学を卒業後、就職したけれど、その会社が倒産したので、こちらに来て1年ほどタイ語の勉強をしていた。それも終わって、今はこちらで働いている」とのこと。ん? 倒産したっていう話を除けばどこかで聞いた話のような……?? 倒産って嘘ちゃうん?(笑)
復路:
かなり体力的、精神的に消耗中で寝たり起きたり本を読んだりの時間。機内食も往路にくらべ味が落ちていた気がするが、これもやはり疲れのせいかも。何しろ連日のハイテンション夜更かし早起きの挙句、出発の日には2時間半くらいしか寝ておらず朝4時起きだったので、身体がびっくりしていたものと思われ。かといって、機内でじっくり睡眠がとれたかというとそうでもなくて、結局妙な体勢で寝ることに抵抗があるんだろうと思う。昔から、夜行バスの中では寝られなかった。目覚めた時に感じる目のしょぼしょぼ感。眠らなかった方がまだマシだったのではないかと思うようなあの感覚がイヤで、今回は意識的に眠らないようにしていたのかも。旅行時に持参した4冊の本のうち、2冊目をここで読了。
到着した成田空港はまだまだガラガラで、いつも並びに並んで通過する入国審査もすいすい完了。ああ、ピークじゃないって素晴らしい。
■現地移動
空港リムジン(空港→宿泊先):
バンコク市内宿泊先まで650B+高速代70B(だったっけ?)
前述の通り、社員旅行でない個人手配での海外旅行は初めてで、空港に旅行会社の送迎バスが来ていないというもの初めて。バンコク初めてな上に、語学能力の欠如はなはだしいわたくしめは、皆の後ろに隠れてリムジンタクシーの申し込みの様子を眺めておりました。しかし、「リムジン」という言葉から想像する車とはえらい違いますな。見た目は、普通のタクシーと変わらない気がしないでもない。帰ってきた今でも違いが判っておりません、はい。でも、手順を理解したので、ひとりきりで切羽つまれば自分で何とかできる……はず……。
そして、ドンムアン空港から市内へと移動する間、そのリムジンの中にて外の景色を見ながら話した内容といえば、仕事の話と資格試験の話と、それからえーと何だっけ。新宿近辺の居酒屋で喋っている内容と大差ないよね、一体ここはどこなんだか。
タクシー(市内あちこち):
初乗りは35B。
えーと、実は私。これまでの海外旅行でひとり歩きって一度もしたことがなかった。もちろん、ショッピングセンターやテーマパークやスーパー、そういった目的地として定められた場所での自由行動っていうのはあるけれど、ひとつの街中でどかんと「はい、野放し」っていうことは。
しかし今回はやりました。「初めてのひとりタクシー」(苦笑)
ワット・アルン観光を挫折して(笑)、ひとり宿泊先へと戻るタクシー。運転手さんは、私が渡した宿泊先への地図をいまいち理解してくれていない模様で、手にもったそれを上にしたり下にしたり。えーっと、タイ語で通りの名前も書いてあるんだけど。しかし、さすがに行きの道なんて覚えてない。よって、運転手さんにまかせるしかないのだが、でも今どこを走っているのかも判らない。そして土地柄の大渋滞。うんざりした様子で運転手さんが私に話しかけるけれど、あいにくと私はヒアリング能力ゼロなもので雑談すら叶わず、絶望の表情を浮かべた彼はカーラジオのスイッチを入れておりました。
一方、私はといえば、とりあえず市内地図を引っ張り出し現在地を割り出すのに必死。だって、とんでもないところに連れて行かれたら怖いじゃないの。GPS携帯が欲しい。国内なら、瞬時に自分の位置を確認できるのに。とにもかくにも、見当外れの場所を走っているわけでもないことに胸をなでおろしているうちにどこかで見た風景の中へ到着。まだまだ続く渋滞にやっぱりくらーい表情をしていた運転手さんは、私の方を振り返り「WALK! WALK!」と言い、そして料金を支払い降りていく私の後姿に「Oh! MyGod!」と呟いた。彼は私に、一体何を訴えたかったのでしょう……。いや、予想はついてるけどさ。ごめんねえ(笑)
BTS:
おお、これが話に聞くBTSですかとちょっと感動(何にだ?:笑)
都営線で見かけるのと全く同じ、ド派手な車体広告の外観は脇に置いておいて、車内は美しくて涼しい乗り物だった。日本の公共交通機関のハード仕様と違うのは、イスの材質。BTSの座席は布ではなく、むしろ駅待合室の座席かもしれない。
お買い物に大活躍だったけれど、券売機でチケットを買うには小銭しか使用できず、お札しかお財布に見当たらなくて一瞬焦ったのは内緒。(もちろん窓口のおねーさんに両替してもらったさ!)
余談ですが、ひとりの時、サイアムの駅の階段で転びそうになって足を捻った。足は無事だったけど、サンダルのヒールのゴムがねじれて元に戻らなくなって、少しだけ参った。改札前で、片足だけ脱いでちょっと力を込めて戻そうとしたけど、無理だった。そりゃあそうだ。全体重をあの小さな面積へかけてねじったのだから、手の力だけで戻るわけがない。かと言って、もう一度サンダルを足に戻して体重かけてみたけどダメだった(爆) 結局、サイアム・ディスカバリーで新しいサンダルを買うハメに(以下、買い物へ続く) サイアム・ディスカバリーの1階で、サンダルを脱いでああでもないこうでもないとやっている姿を、隣でタイ人のおばさんが憐れみのまなざしで眺めていた。私ってかわいそうな子だと思われてたかも。
リムジン(ていうかワゴン?:ホアヒン往路):
ホアヒンまで5時間(渋滞考慮)で2800B+高速代
とりあえず禁止事項。お手洗いのない移動交通機関でのアルコール摂取。
そう、車は急に止まれませんからね、特に渋滞が続いているとさ。お手洗いもままならないものなのです。毎回それはそう思っているのだけれど、とほほほほ。
タイでも3連休の初日だった為、予定より大幅に時間がかかってホアヒンへ。大人ばかり総勢5名の遠足。お小遣いやおやつに金額制限がなく、アルコールおっけーなのが特徴。しかし、交通費は安い。名古屋→大阪程度の距離のようだが、感覚としてはもう少し遠かった気がする。そして、ひとり頭560B。
タクシー(ホアヒン帰り):
何故だか帰りは、バンコク市内まで1400B+高速代
しめて行きの半分。……おかしいて。いくらバンコクと物価が違うってったってさ。おっちゃんほんまにもうかってんの? と疑いたくもなるようなお値段だった。
もっとも、車両の最後部座席は灼熱の楽園(?)で、エアコンの風は曲げた膝のあたりに申し訳程度あたるだけ。車内の飾りであった作りものの桃の木は、暖色系がゆえに暑くるしさをさらに倍増させていたし(いや、可愛いんだけど)、水分をとっていなければそのまま車内で脱水症状に陥るさ。でも行きと違ってそれなりに車が流れていたから、少しだけあけた窓から風が入ったり、車がびゅんびゅん走ると効きがよくなるエアコンは、なかなかに気持ちが良かった。でも、外を走る車の荷台には市販されているのであろうビニールのお屋根がついているものも多く、何だかそちらの方が涼しげに見えたのだけれど……。いやいや、やはり日差しは強いよね。車の中にいるのにがんがんに日焼けをしていそうな某氏を向かいから見ていたら、そう思わざるをえないのだった。
しかし、かわいそうなのは運転手のおっちゃん。またこれから里まで帰るんだもんね。
渡し船(ワット・ポー近くの桟橋からワット・アルン近くの桟橋まで):
えーと、2B(笑)
気持ちよかったー。ほんの少しの時間だったけれど、ゆらゆらお船。どんくさい私としては、乗る瞬間が微妙に怖かったのだけれど、ホントに気持ちが悪いのは、船に乗るまでの桟橋。だって、揺れるんだもの。船が揺れるのはいた仕方ない。でも、地に足をついているはずの場所が揺れるのはちょっとダメ。船と同じに揺れて当然と思えばいいのだろうけど、いかんせん船にはあまり縁のない国で生きてきたもので慣れません。ええ。
渡し船ぢゃない船(ワット・ポー近くから終点まで:ってどこだよ?:笑):
20分近く乗ってた?で、8Bだったかな。
で、船が生活に密着しているって何だか不思議な感じがした。普通にスーパーの買い物袋を持った女性が船に揺られている。観光客ももちろん多いけれど、普通に地元の人だろうなあという方々もいたり。
こちらは、結構長い時間乗っていたこともあり、周りに見える景色を眺めているだけでも楽しかった。そしてやはり涼しくて気持ちいい。今度は、最初から最後まで乗ってみてもいいかなあとか思ってみたり。
そういえば、ふと先日観た映画「ラブストーリー」を思いだした。こんなでかい川は渡ってなかったと思うけどさ。
うげ。1日書いてたよ。
次は、呑み食い編あたりいってみます。
投稿者 kaori : 2004年05月08日 00:19
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://WWW9.big.or.jp/~k_kaori/mt/mt-tb.cgi/268