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2004年04月20日
「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午
今さら感が相当に漂っておりますが、歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」読了。
実家へ帰る途中の東京駅で購入したのだけれど、そりゃあもう分厚くて軽かったはずの鞄はずっしりと重くなってしまった。バカね。
昨年度の「このミス」国内編第一位だっただけあって非常に面白かった。というか、あれだけページ数がある割に途中で飽きさせないあたりがすごいなと。途中まで見事に騙されたし、後から振り返ればひとつひとつがしっかり伏線になっていて、なかなか細かい。ミステリーは好きだけど、ミステリーおたくではない私としては、素直に楽しめた1冊でした。
色々なエピソードが効果的に絡みあって最後の最後までぐいぐい読まされてしまった。が、しかし。ハッピーエンドは好きだけど、その先に待っている何かを考えると憂鬱になる私としては、ラストがちょっと消化不良。ここからが大変なんだだからさ。こんな私は、「プリティ・ウーマン」が嫌い(笑)
まあ、全てお伽話なんだから、何も目くじらたてることはまーったくないわけなんですけど。
「集団の中でのお互いの呼称というのは、そこに属する人間の中で一番年下の者を基準にして決まるもの」という話をしてくれた元同僚をふと思い出した春の夜。(ちょっとネタバレ?:笑)
投稿者 kaori : 2004年04月20日 00:26
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