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2003年08月31日
内田樹「映画の構造分析-ハリウッド映画で学べる現代思想」
映画は好き。でも、こんな風に見たことはない。そう、単純なの。
いちいち構造を気にしてたら楽しくないやん、と思いながら読み始めたけれど、最後には「なるほどねー。こういうのもいいかも」という気に。でも、こうやって分析をする為にはそれなりの知識が必要になるわけで、そこから始めないといけないのが何ともはや情けない限り。
興味深かったのは、やはり「大脱走」とヒッチコックの「裏窓」の分析かしら。その昔、誰かが言っていたけれど、こう言葉で何かが次第に構築されていく過程って楽しい。うわー、という気分になるのがいい。私は当然の如く、ラカンやバルトのことなんて全く判らないし、興味があっても理解が出来ない。でもね、「ああ、そんなようなことなのね」とほんの少し判ったような「気分」になれる。で、ちょっとだけ面白い。丁寧に例え話をしてもらえると納得できる子供のような私(笑)
で、猛烈に映画が見たくなった。ええとね、古典が苦手。それは映画も小説も文法も(笑) けれど、きっとね、見たら絶対面白い。というわけで、次の休みにはレンタルへ向かおう。でも、きっと。分析なんて出来ないけどね!
投稿者 kaori : 2003年08月31日 23:45
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