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2003年08月17日

京極夏彦「陰摩羅鬼の瑕」

今回はこれまでの作品とえらく違う。パズルのようにあちこちで起こる事件というものがなく、ひとつの事件だけがじっくりと描かれている。あまりにじっくりすぎて、前半はこうイライラしてしまった。辛抱たりませんな。いけないいけない。
しかし、やはり京極堂が登場するあたりからテンポが良くなって、頁を繰るのが早くなる。当然の如く、最後の憑き物落としが圧巻でしょう。

それにしても、犯人が最初っから判ってしまったので、わたくしとしては動機をおっかけて700頁超。あっさりと解けてしまった謎もあったけれど、最後まで解けなかった謎もひとつ。
でも、ベストワンではなかったな。もちろん面白かったし、次回作をまた待ち続けるけれど。いつになることやら、ね。

え。ベストワン? 断トツで、「絡新婦の理」[amazon] だな。その次に、「魍魎の匣」[amazon]

ああ、でも。これでようやくカバンが軽くなる(笑)

投稿者 kaori : 2003年08月17日 23:30

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コメント

俺ベストは「鉄鼠」
「枯獲鳥」もかなり好きー
でも「みっしり」もいいなー

うーん、塗仏以外全部!!(笑)

投稿者 tag : 2003年08月19日 10:30


オレも『女郎雲』→『魍魎』の順番で好き。
でも『魍魎』は再読するまですごさが判らんかった。
それから目立たない作品だけど、『狂骨』も
わりと気に入ってるだよね。

投稿者 ysk : 2003年08月19日 14:51

うわ。『絡新婦』の間違いでした。

投稿者 ysk : 2003年08月19日 14:52

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