» 文研出版 文研の名作ミステリー | date : 2009/05/19 | |
小学生の頃、夢中になったジュブナイルシリーズである、文研出版「文研の名作 ミステリー」を蒐集しようと思い立って約半年。 ヤフオク、古本のネット販売等を利用してようやく全10巻揃ったので、逐次書評を 書いていきたい。需要あるのか!?(笑) 本シリーズは、当時存在した、あかね書房「少年少女世界推理文学全集」 「推理・探偵傑作シリーズ 」や、秋田書店「ジュニア版世界の名作推理全集」などと ともに、就学児童あたりを対象読者とした推理小説の入門シリーズ。 第一刷は概ね1976年に出版されている模様、第二刷だと1982年とかいうものも ある。 特徴としては本格、サスペンス、古典、ハードボイルドと満遍なく分野が網羅されて いる事で、ミステリに興味を持った児童が気に入った作品を見つけやすくなっている。 全編お話としてはかなりショッキングな事件を扱っているものが多く、殺害方法だけ ではなく、動機面や結末の陰惨性に於いてもハードな内容が含まれている。 そういう意味合いでは、昨今のご時勢、子供に読ませる事を躊躇すべき作品も ラインナップされてるのかも知れないが、当時にそんな論調は聞いた事がないので、 単に今の子供がやたらと過保護化されてるだけではないだろうか。 さらにこのシリーズを魅力的なものとしているのが、起用されたイラストレーターが 力量と個性のある人士達ばかりで、表紙など装丁や挿絵も非常に迫力のあるものと なっている事である。楢喜八さん、桜井一さんといった方々が書かれたイラストは 良く作品の不気味さを盛り上げてくれた。 自分にとっては、ミステリの面白さを知らしめてくれたシリーズで、小学校の図書室 に備え付けられていたので、夢中になって読んだ覚えがある。ズベズダ氏や 赤かぶ検事氏もお世話になってるはずのシリーズだ(笑)。 では全巻レビューを徐々に書いていきたい。 |
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posted at 2009/05/19 2:39:11
lastupdate at 2009/05/19 3:25:41 »category : 書評 【修正】 |
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