» 「火村英生に捧げる犯罪」読了 | date : 2008/10/16 | |
有栖川有栖著「火村英生に捧げる犯罪」読了。 これも表題の通り、犯罪研究学の火村英生準教授を探偵とした物語であるが、 小品を纏めた短編集である。 先の「妃は船を沈める」でも書いたとおり、有栖川有栖はクイーン直系の 論理重視的作風なのだが、短編では構成上トリック中心のアイディア集に ならざるを得ない。 もちろん短編集でも良く出来た小説もたくさんあるのだが、長編ならではの 論理を中心とした小説を最近読んでいないので、残念といえば残念。 まあ一昨年、去年と長編小説を連続して出版しているので、その反動で 今年は短編集に徹しているのかも知れないが。 表題作の「火村英生に捧げる犯罪」はあまり好きな出来ではなかったが、 「鸚鵡返し」のアイディアは面白い。その他気軽に読める短編が 詰まっているが、これは、という一押しは特になし。 |
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posted at 2008/10/17 0:07:21
lastupdate at 2008/10/17 0:07:21 »category : 書評 【修正】 |
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