» Theゲームナイト第5回 | date : 2008/06/10 | |
BS日テレでひっそりと放送されているTheゲームナイト。 ドイツ系ボートゲームのリプレイを見せるという、かなりリスキーな企画だが、 地上波と違い、BSに視聴率はそれ程求められていないと思われるので、 それによって成立している番組とも言える。 またこういった実験企画が放送されるというのが、BSのいいところでもある。 さて第五回に取り上げたゲームは、名作、スコットランドヤード。 精緻に描かれたロンドンのマップ上をブラインド状態で怪盗Xが逃げ回り、 特定のターンに現れる怪盗Xの姿と、彼の使用した移動手段の手がかりを元に、 警察チームが居場所を追い詰めていくという、1VS多人数の非対称ゲーム。 24ターン(ゲーム中24時間)までに警官側がXを捕まえられなければ、 怪盗プレーヤーの勝利である。 今回参加のメンバーは、ホストのいとうせいこう、それにロバート・ハリス、 双六屋カゲゾウといった常連組。 ゲストプレーヤーとして山田五郎、それに月刊アスキーやログインの編集を経て 現在映画プロデューサーの宮野洋美を加える。 女性枠は、これまでキューブという事務所のアイドルが選抜されていたのだが、 今回事務所が同じでも、年齢ぐんと上がって(笑)、DJ、声優の犬山イヌコ女史。 代表作、ミドリノマキバオー、ポケットモンスターのニャース。 ゲーム中もニャースの声で押し通していたような。 正直、この人選には、「ええっ、そっち?」という感想だったが(笑)。 肝心のゲームであるが、1983年のドイツゲーム大賞を受賞しているだけあって、 確かに名作と呼べるものだが、四半世紀も前のゲームとあって、古典にありがちな 欠点も内包している。 警官側が熟練していれば、的確な推理を繰り出して、かなりの確率で怪盗Xを 追い詰めることができてしまう。 また、初心者が警官になった場合、熟練警官の言いなりになって手足化してしまい、 ゲームが十分に楽しめない。 怪盗X側は、他のゲームでは味わえないようなスリルを体験できるものの、 先ほども述べたように、警官のチェイスから逃げ切るのは至難の業。 番組では、ここらをどう処理したか。 ・警官の目をくらますため、怪盗Xには手錬の双六屋カゲゾウ氏を選定。 ・怪盗Xの位置を推理する際には、警官が全員参加でわいわいとやる。 ・警官駒を動かす際に、他の警官プレーヤーはあまり干渉しない。 ・重要な局面のみ、リーダー格のいとうせいこうが、該当プレーヤーと 合議の上、連携を張る。 といった感じで進めていたので、ゲーム自体は雰囲気良くすすんでいった。 しかし、いとうせいこう、山田五郎、ロバート・ハリスといった知性派が 巧みに怪盗Xを追い詰めるので、さすがのカゲゾウも苦戦気味。 ゲームの面白さ自体は伝えられてはいたと思うのだが、「怪盗側は面白いけど きびしいなあー。」と感じた次第。 |
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posted at 2008/06/10 1:22:02
lastupdate at 2008/09/28 3:09:27 »category : ボードゲーム関連 【修正】 |
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