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» 本格ミステリ初心者に何を薦める? date : 2008/02/28
以前S・A氏と話していたとき、それなりに本が読める人(あえて女性と仮定する!)
に対してどんな本を薦めるか、という話題になったのだが、
自分的には、ジャンルの枠を取っ払って考えた時には何冊かハズレのない本を
薦めることはできるものの、では、自分の好きな本格ミステリに限定して
本を薦めなければいけないとき、何を選ぶ? という事態を想定したときに、
はたと考え込んだ。

「ミステリーは初心者なんですけど、何を読んだらいいですか?」
こう聞かれて、果たして何を薦める。

ミステリといっても、自分は本格の読者を増やしたいので、ハードボイルドや
ノワール、サスペンスは当然除外。

黄金期の英米本格は、トリック的にも歴史的名作としても、読んで欲しい本が
目白押しだが、いきなり初心者にややこしいプロットと外人の登場人物の名前を
押し付けるのは気が引ける。

同様の理由で海外現代も除外。

となれば、日本の本格だが、いきなり横溝や鮎川哲也はどうか。
しかも上記二人はTV映像化も多いので、なにかのはずみでそれらを既に
見ていないとも限らない。そうなったら面白みは大幅に減ずるだろうし。

では日本の新本格は。
日本の新本格はもともと英米黄金期の本格推理に範を取っている作品が多く、
ある程度読者の層を目の肥えた本格マニアに据えている場合がよくあるので、
これまた意外と選定が難しい。

もちろん、本格の醍醐味として、魅力的なプロットと謎、それを打ち破る
合理的な解決法、奇抜なトリック、そして話の面白さと最後でのどんでん返しという
全ての美点を兼ね備えている作品を薦めたいのは前提条件である。

うーん。

ああ、細かい縛りは抜きにして、いっそ奇抜なトリック、最後のどんでん返し
だけに話を絞ってしまおうか。

うーん・・・・。

結論。DVDで、刑事コロンボの「二枚のドガの絵」を薦めよう。

って、倒叙で海外作品の上、小説ですらないやんかー!

でも人物名は覚えなくてもいいし、話は面白いし、映像なので楽に見れるし、
奇抜なトリック、衝撃のラストシーンはミステリ史上に残るし・・・・。
良質の本格推理小説を読んだ時のカタストロフを、一番簡単に味わえるような作品
の気がするんだけど・・・・。
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  posted at 2008/02/29 2:48:26
lastupdate at 2008/02/29 7:44:14
»category : 日記修正

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