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» 大河ドラマ「風林火山」 date : 2007/02/05
NHK大河ドラマ、「風林火山」面白い。
「葵徳川三代」以来、久々の重厚な大河ドラマの復活である。
今回はようやく甲斐武田、駿河今川、相模北条の三つ巴の謀略戦が
渦巻き始めて、演者、脚本ともに素晴らしい出来栄えである。

まず演者がいい。
男性アイドルや一番人気の若手女優で固められたここ十年間の大河とは
一線を画し、演技派重視のキャスティング。
主演の内野聖陽が非常にいい。加えて、仲代達矢、千葉真一、
竜雷太、藤村志保、谷原章介、伊武雅刀、石橋蓮司、品川徹、松井誠、等々
鉄壁の布陣である。
信玄役の市川亀治郎だけ、演技がオーバーな割には重厚さに欠けて一人
浮いているのだが、歌舞伎の演技では海老蔵なんかより評価が高い役者
らしいので、まだTVに慣れていないだけ、と好意的に解釈しておこう。

脚本もいい。
なにがいいって、女性が必要以上にしゃしゃり出てこないところがいい。
戦国以前の鎌倉室町なら、もっと女性の活躍する場面は多くてもいいのだが、
戦争ばっかりやってる戦国大名の家中で、女性が夫にしたり顔で意見して
それで歴史が動くなんて寒い展開なんざありえない。
まつにも千代にもううんざりだったのだ。
今回は、それがなくて素晴らしい。男っ気の凝縮された大河である。

あと、戦国時代に妙な平和思想、反戦思想を持ち込んでこないのもいい。
今とは価値観が違うのだから、「戦はいや!平和が一番!」みたいな
台詞が飛び交うの見ると、怒りを感じたもんである。
今回はそれもない。殺伐とした争いをしっかり表現しているので、非常にいい。

今は原作にない脚本家のオリジナルパートらしいが、素晴らしい。
原作パートに入っても、この出来栄えを落とさないで欲しいもんである。

最大の不安要素は、上杉謙信役のGacktだな・・・・。
この人、空気は読めると思うので、足引っ張ってくれなきゃそれで十分なんだけど。
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  posted at 2007/02/05 1:31:22
lastupdate at 2007/02/05 1:31:22
»category : 日記修正

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