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» 「びっくり館の殺人」読了 date : 2007/01/04
綾辻行人著「びっくり館の殺人」読了。

ミステリーランドシリーズの一作。
相変わらずミステリーランドは子供向けか大人向けか、ジュブナイルの定義を
めぐって物議をかもす作品ばかり送り出してくるが、本作もその例に漏れず。

「神様ゲーム」の時にも書いたが、自分のスタンスは、
「小学生も高学年くらいになれば、刺激の強い物語であろうと読みこなす実力は
備わっている」と考える。
そして、その上で、ジュブナイルというフィルターを外して、小説として面白いか
どうかを吟味する、というもの。

その考えに従えば、この作品も子供に読ませても全く問題なし。


以下、あらすじ
三知也が少学6年の時に知り合った謎の少年トシオは、病弱で学校にも
通えず、祖父と二人で屋敷に暮らしていた。
その屋敷は、中村青司という有名な建築家が建てたもので、
周りの大人達はその存在を恐れ、「びっくり館」と呼んでいた。
外の世界をトシオに知らしめる三知也の存在をトシオは大いに喜び、
三知也もまた、トシオの不思議な魅力に惹かれて二人は友情を深めていく。
しかし、その矢先、館にまつわる事件が起こってしまうのだった・・・。


で、自分なりの感想なのだが・・・・。

本作とディクスン・カー各作品未読の人はネタバレありなので、避けてね。



「火刑法廷」やん・・・・・・・・。
自分、こういうの、ダメです。個人的に受け付けません。
本格推理の中に一つまみ、ホラー要素が入ってたりとか、あるいは
ホラーの中に部分的に、論理的解法が適用されることはあってもいいと思うが、
どっちともとれるような両面待ちの作品は嫌いなのだ、根本的に。

これ、本格推理じゃねえよ。「このミス」も本格欄でこんなの薦めないでくれよ。
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  posted at 2007/01/04 2:08:58
lastupdate at 2007/01/04 2:08:58
»category : 書評修正

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