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» 2010年代のTVゲームについて その2 date : 2010/04/03
前回は、日本人の一世帯あたり、遊び金(可処分所得)が年間100万円も
減り、それによってTVゲームに割ける出費が大幅に減っているという考察をした。

しかし遊び金が年間100万円減ったとしても、娯楽につかう金が全くないわけでは
ない。それがゲームに回らないというのが今回の話。

当然のことではあるが、今も厳然として娯楽産業自体は存在し、それに多くの人が
流れているのも事実。全体的にマーケットが縮小傾向にあるとしても、TVゲーム退潮
のトレンドは、娯楽産業一般の不振の度合いよりもさらに重いのではないか?
そしてまたその理由はなぜか、という点になるのだが。

経済的に不況が長く続いていると、人々は娯楽に使う分野を絞り始める。
重複しているような娯楽を出来るだけそぎ落とし、使うお金の効率化をはかるという
わけだ。

んで、じゃあ15年前と比べて今の娯楽状況、何が違うのか。似たような分野で
額の近い出費とは一体なんじゃらほい、という話になるのだが。

15年前はほとんど誰も持っていなかったのに、今では逆にほとんどの人が
持っているというアイテム、思い浮かぶのが携帯電話。

そしてここ数年来の携帯電話は高性能化が加速して、ゲーム機と比べても
ほぼ遜色のないスペックになってきている。しかも元来が通信の実用機器とあって、
ネット上からのソフトダウンロードも易々と出来、数々のゲームソフトを堪能できる。
特にニンテンドーDSやPSPといった携帯型ゲーム機とはマーケティング上も
バッティング、加えて値段は数万円と、据え置き型ゲーム機とそれほど変わらず
当然ながら通話やメールという実用性においては圧倒している。
さらにインターネットのWebブラウジングも問題なく稼動できるとあっては、
TVゲーム業界の宿敵といってもいいのではないか(笑)。

実際は各ゲーム会社とも携帯上で稼動できるソフトを次々と開発し、そちらで
利益を上げているということもあるので、完全な食い合いという訳でもないのだが、
産業一般という括りでは、TVゲームの市場を侵食しているのが携帯電話市場だと
言っても差し支えないだろう。

携帯電話の本体代や通話代、パケ代、ソフト代に金を払ったら、TVゲームに
使う金なんて存在しないという訳である。不況だし(笑)。

このままTVゲーム産業が携帯電話に敗北してしまっても世間一般は全く困らない
とは思うのだが、インベーダーの爆発的ヒットを幼少の身きりに体験し、
ゲーム&ウオッチの大ブームの洗礼を受け、児童期にファミコンの大ヒットを
体感した世代としては、もう少し頑張って欲しい、というのが正直なところ。

ではどうすればいいのか、という所でまた次回。
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  posted at 2010/04/03 21:50:58
lastupdate at 2010/04/04 1:52:55
»category : TVゲーム関連修正

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