1989年 アメリカ映画 103分
監督 - マイケル・レーマン
ヘザーという3人のお金持ちのお嬢様たちは、「ヘザース」というソサエティを作り学園に君臨していた。ベロニカ(ウィノナ・ライダー)はそのメンバーだが、他の3人に意地悪をされて居心地の悪い毎日。そんな時、彼女の前にJD(クリスチャン・スレーター)という少年が現れる。パーティーでお酒を吐いたことをヘザー・チャンドラー(キム・ウォーカー)に笑われたベロニカは、彼女を同じ目に合わせてやろうとJDに協力を頼む。しかしJDは洗剤を飲ませて彼女を殺害し、さらにベロニカの特技を生かし、偽の遺書を作って自殺を偽装したのだ!初めは喜んでいたベロニカだったが、JDの行動は徐々に常軌を逸脱し始め、更なる犠牲者が生まれてしまう…。
かなり長い間支持され続けた学園モノのカルト・ムービー。ヒロインのベロニカの救世主JDは実は危険な人物で…、と書くとサスペンスホラーな作品と思いがちだが、実際にはそういったエッセンスを含みつつもかなり徹底したブラック・コメディ。冒頭の頭だけ出して埋められているベロニカの扱われ方や、太めな少女マーサへのいじめなど正直笑えないブラックなネタも多い。しかしヒロインを救うダーク・ヒーローJDを演じるクリスチャンはかなりカッコ良く、またその演技や表情から「ヤング・ジャック・ニコルソン」と呼ばれたのもこの頃。続編の噂もかれこれ何度か出ているが未だ実現には至っていないようだ。ちなみにいじわるお嬢様グループの1人を演じるのは、いまやお騒がせ女優としてその名を轟かせている「ビバリーヒルズ高校白書」のシャナン・ドハーティー。
ストーリー | ★★★★☆ : 4 |
ブラックなネタ | ★★☆☆☆ : 2 |
黒クリスチャン | ★★★★☆ : 4 |
総評 | ★★★★☆ : 4 |