2006年 アメリカ映画 91分
監督 - クラウディオ・ファエ
ライズナー研究所の資金集めを目的としたパーティーで、ヴィリアーズ博士(ジョン・ショウ)が何者かに殺された。通報で駆けつけたシアトル市警のターナー(ピーター・ファシネリ)とリサ(サラ・ディーキンズ)は、大量の返り血を浴びたはずの犯人が誰にも目撃されていないことに疑問を抱く。捜査を始めようとする2人だったが、突然国防総省が事件を捜査することを言い渡され、代わりに犯人が次に狙うであろう元ライズナー研究所の博士マギー(ローラ・レーガン)の警護を命令される。
仕方なくマギーの警護に当たる2人だったが、そこでリサもまた何者かに襲撃され命を落とす。マギーを連れて逃げ出したターナーは警察へと戻るが、上官はマギーを軍へ引き渡すと言う。謎の襲撃者、そしてマギーの何か隠している様子に疑問を抱き続けていたターナーは、隙を見てマギーと共に警察からも逃走する。ターナーに真相を聞かれたマギーは、ライズナー研究所と国防総省の行った研究で誕生した「姿なき戦士」グリフィン(クリスチャン・スレーター)のことを話し始める…。
透明人間となった男の恐怖を描いた2000年のヒット作「インビジブル」の続編だが、前作の監督だったポール・バーホーベンは製作総指揮のみとなり、またアメリカでは劇場公開されずDVDリリースのみで終わっている。前作では隔離された研究所内だけだった舞台が街全体へとスケールアップし、様々な場所で透明人間が暴れ回る描写は見応え有り。低予算映画だったらしいが、映像に関しては思ったほど安っぽく見えない。DVDの特典映像のメイキングではその辺りの苦労も語られている。事実上の主役ともいうべきターナーを演じるのは「待ちきれなくて…」にも出演していた、「ビバリーヒルズ青春白書」のケリー役のジェニー・ガースの夫ピーター・ファシネリ。
クリスチャンは主役である透明人間グリフィン役。透明人間役なだけに途中の回想シーンなど一部を除きほとんど声のみの出演になっているが、監督はクリスチャンの特徴ある声でキャスティングしたのだとか。彼の声の魅力を堪能するにはもってこいの作品ではあるのだが、姿を見せた時のクリスチャンの締まりのない体が(役柄的にも)ちょっと残念な作品でもある。
ストーリー | ★★★☆☆ : 3 |
透明人間の表現 | ★★★★☆ : 4 |
クリスチャンの声以外の出番 | ★★☆☆☆ : 2 |
総評 | ★★★☆☆ : 3 |