2001年 アメリカ映画 92分
監督 - クリス・バー・ヴェル
お人好しな詐欺師フィンチ(クリスチャン・スレーター)は、数々の事情からタウトという別人になりすましていた。だが彼がなりすましていたタウトという男は、マフィアから命を狙われている人物。結果としてフィンチは、タウトを殺すために雇われた殺し屋、毒舌ジム(ティム・アレン)に捕らえられ、とあるホテルの一室に監禁されてしまう。
だが毒舌ジムは名画フリークの変わり者だった。フィンチが殺し屋である自分に狙われるに至った経緯に興味を持ったジムは、なんとその話がおもしろければフィンチを見逃すと言うのだ。椅子に縛られたまま、フィンチは自分の物語を話し始める。
別人になりすましたことにより命を狙われてしまった詐欺師が、彼を狙ってやって来た殺し屋にこれまでの経緯を語る回想劇。アクションあり、ロマンスあり、コメディありと盛りだくさんの内容ながら綺麗にまとまっており、キャスティングも渋く、脇役1人1人も個性的。ヒロインは「アリー
my love」のネル役のポーシャ・デ・ロッシ。映画の隠し味的に、名画フリークの毒舌ジムが所々で過去の名画のセリフを引用しており、映画通の人なら思わずニヤリとするシーンも多い。かくいう管理人は元ネタを全く分からない人だったのでその辺はさっぱりだったが、毒舌ジムのキャラクターはそんなもの分からなくても全然楽しめる素敵キャラだったのでかなり楽しめた。…ということは元ネタが分かればもっと楽しめる?
クリスチャンは主役の詐欺師フィンチ役。ストーリーテラーとして、そして回想劇の主役としてとにかく見せ場盛りだくさんの出ずっぱりっぷり。正直キャラの印象的には毒舌ジムに完全に食われている感はあるのだが、久々の主演作としては申し分ない作品である。
ストーリー | ★★★★★ : 5 |
毒舌ジム | ★★★★☆ : 4 |
映画全体の雰囲気 | ★★★★★ : 5 |
総評 | ★★★★★ : 5 |