1993年 アメリカ映画 102分
監督 - トニー・ビル
キャロライン(マリサ・トメイ)はお人好し過ぎるのか、男たちにいつも巧く弄ばれては捨てられていた。そんなある日、キャロラインは仕事の帰り道に2人の暴漢に襲われてしまう。それを救ってくれたのは、同じ喫茶店に勤めるアダム(クリスチャン・スレーター)だった。無口な変わり者のアダムだったが、実はキャロラインを深く愛しており、彼女のことをいつも見守っていてくれていたのであった。そんなアダムの愛に気づいたキャロラインは、次第に彼に惹かれていく。しかしアダムは重い心臓病を患っていたのである…。
重い心臓病を患い、人を避けるように生活していた青年と1人の女性の純愛ラブ・ストーリー。今で考えれば完全なストーカーのアダムだが、そこに心臓病で自分の心臓はヒヒから移植されたものというおとぎ話を今でも信じているというキャラ設定が乗っかってしまえば、もはやそれは純愛以外の何物でもない。出来すぎた話だと分かっていても、間違いなく観る人に感動を与える作品である。
クリスチャンは主役のアダム役。映画中盤までセリフらしいセリフがほとんどない無口で繊細な役柄だが、そのため無言の表情の演技、特に目の演技が際立っている。あんな目で上目遣いされたら普通の人なら確実にKOされるであろう。心臓病の役なのにえらくガタイがいいのだけがマイナス要素だが、それを差し引いても満点をあげたいくらいのハマリ役である。
ストーリー | ★★★★★ : 5 |
ストーカー度 | ★★★★★ : 5 |
アダム | ★★★★★ : 5 |
総評 | ★★★★★ : 5 |