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2004年11月11日

「ホテルビーナス」

ホテルビーナスに暮らすひとりひとりにスポットをあてて語られていくお話。別にオムニバスではないのだけれど、雰囲気がどうもそんな感じに思える。草薙くん演じる(というか草薙くんなんだが)チェナンと、ビーナスにやってきたわけあり親子の子供(女の子)との交流みたいなものが、物語の中ではひとつの軸になっているのだけれど、それ以外に他の住人の過去やら現在やら、苦悩を克服して前に進んでいく様やらが描かれている。そんな中で、ビーナスに滞在しながら働いてもいるチョナンの過去もゆっくりと明らかになっていく。

最近感動屋さんの私としては、不覚にもちょっとぐっときてしまった。まあ、クライマックスのシーンは、警察官の口から何故そんな台詞が出てくるのか唐突過ぎて不自然な感じがしなくもない。観客は住人達の姿をずっとみているわけだから何となくわかるけど、警察官がどうしてそう思うのかがさっぱり。長い時間観察していたようにも思えないしなあ。これって一応ハッピーエンドなんだろうね。

全編モノクロ。これで最後に色がついたら「ユリイカ」だぞ、と思ったがまさかそんなわけもなく(笑) まあそれはともかくとして、デリコの曲がもう何かというと挿入されていて、正直これだけはうんざりしてしまった。うるさいの。曲が添え物でもなくて、何か自己主張しちゃってるわけよ。これって何か意味があったり、表現するための何かがあるの? デリコの曲は嫌いじゃないけど、これはちょっとね……。

長さのわりには途中で飽きなくて楽しめたかな。

投稿者 kaori : 2004年11月11日 23:20

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