佐渡島ツートラの応援ついでにツーリング (2)




フィッシャーズホテルからの二つ亀

11月2日(火)

よかった! 晴れ!
はしっこながらホテルの屋根の下に置いてたお陰で それほど濡れてなくて朝食を終え GPXで北へ向かう。


北に向かう途中にトキの森公園がある様だ。話題のトキを見に行こう。
ツートラのルートだった紅葉山公園横を通り 山道を畑野に抜けるつもり。
途中 ダム工事の為 ダンプなどと擦れ違う。道幅が狭い為 場所によってはバイクでも一旦止まってダンプを やり過ごさないといけない。道路一杯になってシェベルカーの積み卸し現場に出くわし足止めをくらったりもした。

畑野に出て右折 トキの森公園までそう遠くはない筈。しかしイラストマップでは詳しい場所が分からず 時折出ている看板を頼りに走るが どうやら行き過ぎてしまった様だ。
丁度工事現場の信号で止まったのでそこに居たガードマンにあまり期待はしないで・・聞いてみた。
よくわからない説明だったけど やっぱり通り過ぎて居る様だ。
空港方面に行けばよいらしい?? そのガードマンが道を封鎖してくれてUターン。おいおい
少しもどると空港方面の看板。左折して空港方面に向かうと 両津市郷土博物館と同じ方向の様だ。また誰もいな いかもしれないけど よさそうなら寄ってみてもいいと思いながら進むとほんとに空港に着いてしまった。
ターミナルビル玄関の正面の様だ。思わず中に入って行く。カウンターと売店があるこじんまりとした建物で 入って来た道は建物をよけてまだ続いていて その先に博物館と案内看板が出ている。
道は建物を除ける様にして曲がる。その途端 滑走路と平行のまっすぐの道があった。
フェンスを挟んで滑走路と一緒に走る。あっ ミニトップガンだ・・・ちゃうちゃう!!
やっぱりこれはビデオを撮っておかないと・・・真ん中辺りで止めてビデオを撮る。滑走路と並んで走れるなんて 朝から気分いいなぁ!! 自然と頬が緩む。
しかし後ろから来たミラが道端にパイロンを並べている。何かあるんかな?
空港はこれ位にしてひとまず博物館に行ってみようと走り出す。とその時 飛行機が降りて来たのだ。
やっぱりプロペラ機だ。
滑走路の横にいるんだから それでも結構な迫力にまた喜ぶ。
ビデオには撮り逃したけど ひとまず先に進もう。
滑走路の先からカーブを曲がり 右に折れたら博物館があった。
GPXを止めかけ 建物をみると一際寂しそうだったので 入るのを止めにする。
道はどこかに出て行けそうだったけど 滑走路と平行の道をもう一度走りたくて 空港まで戻ることにする。
あの飛行機 出発はいつなんだろ? うまく行けば飛び立つところが撮れるかも知れない。
一旦ターミナルビルに入り 時刻表を見てみると 10分後には出発の様だ。男性が一人 受付カウンターで 手続きしていた。あの飛行機に乗るんだ・・・ひょっとして客は一人? ひとまずGPXを滑走路の横に移動して 飛行機を待とう。
ターミナルビルから出ると 小さ目のバスが一台と乗用車が一台 何人かの人達がターミナルビルに入って行った。
客は一人じゃなかった・・・・よかったね。

滑走路横に移動する前にターミナルビルなどを撮っていると んげげ 体操服姿の小学生がぞろぞろ走ってやって来る。
あのパイロンは・・・・全校生のマラソン??
ぎゃぁ ビデオ撮れないかも・・・・(^^;
通り過ぎて行くのかと思ったら そのパイロンは折り返し点の様で みんな戻って来る。
こんにちは!と走りながら声をかけてくれる子もいて とっても人懐っこい子供達。
ガンバッテ!と応援しながら GPXを置いてビデオを引っ張り出した頃にはみんな居なくなっていた。
あれで全校生? 学生も少ないみたい。先生がミラにパイロンを積んで去って行った。

しばらく待つと エンジン音が聞こえ 尾翼が見えたかと思うと飛行機が滑走路上に現れ あっと言う間に 加速して飛んで行ってしまった。・・・・はやっ!! (^^;
うまくは撮れてないかもしれないけど たまたま来た空港で飛行機の発着をみることが出来たのはラッキー だった。



すっかり時間を食った空港を後にして 忘れかけているトキの居る場所を探してGPXで移動を開始する。

あのガードマンの言う通り 空港方面に来たんだから きっとこの近くの筈。
博物館を通り過ぎた道を進んでみよう。
その道から一度左折した先の信号は大きな道路と交差していた。
これはどこ? 信号の角の大き目の土産物屋の駐車場に入り 誰かに聞いてみることにする。
中に入ろうとして自販機の前のベンチに座っている男性に目が行く。缶コーヒーを側に置いて何やら紙切れを 見ている。さぼってるんかあ?
中に入るのは面倒だったことでもあり その人に聞いてみることに。
すごくすごく一生懸命説明してくれたけど やっぱりわかりにくく 手に持ってた紙に地図を書いてくれたが 線が数本の簡単過ぎる地図と説明。この前の広い道の先が工事中でそれを過ぎるとコーラの工場があり やっぱり空港方面に行くというのだ。・・・・・
ま いいや わかるところまでは言われた通りに行ってみよ・・・だめならまた聞けばいいや・・・(^^;
走り出して その工事中と言うのはさっき通った工事中を反対側から向かってるというのに思い当たった。
なるほど・・・(^^;
あのガードマンに見つかったら何やってるんだろって思われるかも知れない・・・
幸いガードマンには見つからなかった・・・多分・・・何のリアクションもなかったし・・・

やっぱりさっき曲がった空港への道かなぁ・・・入って少し行くとY字路になってるって行ってたな・・・
空港のターミナルビルに入らずに 別の道があったかな???
ターミナルビルを先ほどは右手見て進んだけど 左手に見て進む道があって これかぁ?と思いながら進むと 今度は滑走路に沿った反対側の道路に出てしまった。違う! やっぱり違う!
ってことは もう一本先の信号を曲がるのかも・・・
その信号にはコーラの工場があってあの地図が合っていることがわかった。(^^;
なんてあほな間違いばかりしてるOHARU。
時折出ている看板を見逃しさえしなければ 簡単に着けてたのに・・・
トキのゲージは観察できるところからは一番奥。
話題の生まれたトキの子供は 餌が置いてあるのか 何かをついばんでいる様子で顔を上げることなく地面から 背中がひょいひょい見えるだけ。
ここにも少し居た観光客はとっとと帰ってしまって OHARUは一人取り残された。
残ったのが幸いして 数度 顔を上げたところがビデオに収められたけど なんせ遠いので うまく撮れてるかは わからない。

空港で遊び トキ公園への道を間違ったりで すっかり時間を費やしてしまった。
でも 北の先まで 一時間はかからないと読んでいて その間にどれだけ寄り道に時間が要るかだけの問題なので そう不安ではなかった。

さっきの工事中の場所をまた通り 両津の町中に出て北に向かう。
とりあえず町を出る前にガソリンを補給。
ほどなく海岸線。すぐ右手は海。ほんの少し北に走ったところで湾になっているのが見渡せたが なんとたまに 波しぶきが道路にかぶっているではないか・・・

わぁ やだなぁ・・・・
ちょっと海が荒れると波にあらわれる道なんだな・・・幹線道路なのにな・・・・
今日は海が荒れている訳ではない。それでもしぶきで道路が濡れているし 波が来ない間に通り抜けよぉっと・・・
それにしても距離感の違いと言うか いえ 北海道と比べてしまっていたのだが・・・
すぐそこに見えてもなかなか辿り着けない北海道に比べて 随分遠くに見える湾の向こう側なのに 走るとすぐに 湾を通り過ぎてしまった。もちろん 波しぶきはうまく回避できた。

まずは北の観光地二つ亀。ガイドブックを見ると亀のつくところが多い。
一周線は海から逸れて山に入る。
佐渡フュッシャーズホテルの駐車場にバイクを止め 看板を見るとそこから歩いて行ける様だ。
ホテルの建物の裏手から海と岩が見え 細い道が下に見える海まで続いている様だ。
上から見た方が見通しがよさそうなので 下まで行く必要はなさそうだ。 (画像はこのページ最初)
しばらくホテルの裏手の空き地で写真など撮って駐車場に戻る。お昼頃じゃないだろうか。お腹が減ったな・・
ホテルは静まり返っている。玄関に営業中の看板がある。レストランで何か食べられるかな?
入って行くとすぐにレストランと言うよりは食堂だな・・・(^^;・・テーブルと椅子が並んでいる。
フロントの奧の部屋から男性が出て来たので 食事できますか? と聞くと できると言う。
誰もいない食堂で一人烏賊そうめん定食を食べる。


しばらく走ると大野亀。
夏場はかんぞうの花が咲き乱れる様だ。今はすすきが海からの風に揺れている。
鳥居をくぐって頂上へ細い道が続いている。
頂上からは海が見渡せるんだろうな。登ってみたい気もしたけど一人は心細いので 時間がないことにして諦めた。



この大野亀をぐるりと回って島の西側 外海府に出ると東側 内海府の抜ける様な青空に穏やかな海と打って 変わって空は曇り海は白波を見せていた。
誰も来ない道路だけど GPXを端に止め 湾を見渡せる場所でシャッターを押す。 




走り出してすぐ左手に滝が目に飛び込んで来てあっと驚く。 滝を見る場所を移動すると更に上があることに気付く。全部は写しきれない程高い滝だったのだ。 後 観光パンフで「大ザレの滝」だと知る。


穏やかで澄んだ海を見ながら進んで来た内海府。外海府に入ってその変わり様は しばらく走っていると 右手に 広がった海を目の前にもっと鮮やかに具体的な驚きとなる。
岩に打ち寄せては砕ける波しぶきをしばらく見ていた。


佐渡は民話の島。夕鶴の里で最近建てられたのだろうか夕鶴の碑があった。

尖閣湾を過ぎた頃 時折小雨がちらついたりしたけど 大した雨ではなかったので雨具を着けないで走った。
遠回りして海沿いを走るのはお終いにしよう。ふと橋から川の様子を見るとうっすらとした虹が地面に突き刺さっていた。


相川を抜け佐和田からR350で真野、小木へ。すっかり走り慣れた小木から羽茂、北雪酒造のある赤泊を抜けて多田。
畑野方面に左折していこいの村佐渡へと入る小道。
朝は埋め尽くされていた落ち葉が道端に移動して車の通り道が出来ていた。

すっかり冷えた身体を貸し切り状態の湯船に沈めると一心地。ふとお腹が減っていることに気付く。
その晩は部屋の襖が開けられてあり 同宿の人達とぺこりと挨拶して晩御飯を食べる。
最初の夜と同じくカニが付いていた。

11月3日(水)

とうとう最後の日。宿からの朝日を撮る。良いお天気の様だ。
10時10分のフェリーに乗るのでお土産も買いたいし 8時半に出発することにする。
荷物をバイクにくくりつけ 食堂に入る。食べ始めると昨夜一緒だった人達が入って来て 少しばかり話をする。
どうやら地元の人達の様で 北を大佐渡 南を小佐渡と言うことを始めて知ったのだった。


また落ち葉で埋め尽くされた小道を抜け小木港へ。
小木港のフェリーターミナルの前にあるたらいの前にバイクを置こうとしたら そのたらいに人形を立てに来たので たらいが観光客の写真撮影用のものだと始めて気付くOHARUであった。
地酒などお土産を物色していると おけさ柿があるのに気付き売場に行くツートラの宴会場で会った人が売っていた。
柿を送ってもらう段取りをして コーヒーをおごってもらった。ラッキー!!
フェリーへはバイクは一台みたい。
フェリー乗り場ではフォークリフトがコンテナなどを積み替えていたのだが その動きのすごさにしばらくしてから 気付いた。フェリーに乗り込むよう指示があるまで そのフォークリフトから目が離せないでいた。(^^;



小木、直江津間のフェリーは国道R350となっている。フェリーは空いていて 一番に船室に入ったら船長さんからバイクですか。紅葉が綺麗かったでしょう? と声をかけられた。
お天気が良くて 甲板にあがっても風で吹き飛ばされそうになるなんてこともなく フェリー内をうろうろ 船旅を満喫気分。




直江津から高速道路 途中 雨に降られたりしたけど 佐渡ツーリングなんとか無事に終えたのだった。

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