ベタの水槽



ベタとは?
:ベタという魚についての簡単な説明です

ベタの特徴
:ベタ特有の性質についての説明です

ベタを美しくするために
:ベタ・トレーニングについての簡単な説明です

ベタの飼育
:ベタの飼育のポイントをまとめてあります

ベタの産卵
:ベタを繁殖させる時の注意点をまとめています

チビベタの育成
:ベタの稚魚の育成方法を簡単に説明しています

雫くんの子育てコーナー
:ベタの『雫』くんの子供の成長記録です

ベタ写真館
:我が家のベタ達の写真です



ショウベタの部屋
(〜2002/7/25)



ショウベタの部屋
(2002/9/29〜)

:ショウベタの飼育日記です



プラガットの部屋
(〜2002/7/7)



プラガットの部屋
(2002/9/29〜2003/8/31)
:プラガットの飼育日記です
2003年9月分よりショウベタの飼育日記と共有


ベタとは?

 一般に言われているベタはベタ・スプレンデスというタイを中心とした東南アジア原産の熱帯魚から改良された物で、
大まかに分類するとプラガット、ワイルドベタ、トラディッショナル・ベタ、ショーベタがあります。
日本で一般的にビンや袋に入れられて売られているベタはトラディショナル・ベタと呼ばれます。

 プラガットは原産地タイで、より強いベタを求めて改良された品種で、タイでは闘魚として賭けの対象にされています。
しかし、輸入量はあまり多くないため、日本のショップなどで見かけることは少ないようです。

 ワイルドベタは原種ベタとも言われ、いわゆるトラディッショナル・ベタのように
大きな鰭や鮮やかな体色はありませんが、一見地味とも見える金属的な渋い体色が魅力です。

 ショーベタはショー・クオリティ・ベタの略で、その名のとおり、コンテストにも出展できる品質のベタをさします。
大きく広がった鰭と美しい体色が特徴です。




ベタの特徴


 ベタはラビリンス器官という他の魚にはない器官を持っているため、空気中から直接酸素を取り入れることができます。
(必要な酸素量の60%ほど)

 しかし、この器官を持っているがゆえに、密閉容器で飼うと溺れ死んでしまうという一面もあります。

 また、ベタの特徴で忘れてはならないのは、ベタは『闘魚』であり、雄同士を同じ水槽に入れると
どちらかが死ぬまで争い続けるということです。
原産国のタイでは日本の闘鶏のように賭けの対象にもなっているそうです。




ベタを美しくするために


 日本で一般的に売られているベタは鰭を長く、鑑賞に適した姿に品種改良したものです。
しかし鑑賞用になったからといって、その闘争性が失われてしまったわけではありません。

 これを利用したのが鰭を大きく、美しくするために行うベタ・トレーニングです。
一般的には鏡を見せたり、雄同士の入った水槽を隣同士に並べたりして行います。

 相手の姿を見た雄ベタは、えら蓋と各鰭を目一杯広げて相手を威嚇します。(フレアリングといいます)
これを毎日行わせることによってベタの鰭は大きく広がるようになってきます。




ベタの飼育


ベタはラビリンス器官と呼ばれる、空気から直接酸素を取り込む器官を持っているため、
ビンでも飼える魚として知られています。
実際、ショップなどでもビンや袋に入れられて売られている姿をよく目にします。

しかし、『ビンで飼える』=『ベタの飼育はビンで十分』ということではありません。
ベタだって好みの環境というものがあるのです。



ベタが好む環境


 ベタは基本的に強い水流や新しい水は(当然、水道水も)好みません。
その点ではビンでの飼育は問題ないのですが、ビンは水量が少ないため、水質の悪化が早く、
温度の急変が起こりやすいため、中の魚には過酷な環境になってしまいます。
できれば小さくても良いので、フィルターとヒーターを設置した水槽で飼ってあげてください。

 また、水草をたっぷり植えてやると濾過による水流を弱めるのに役立ちます。
特にリシア等水面で育成できる水草を入れてやるとベタ(雄)はそれを土台にして泡巣を作ります。

 次に水温ですが、他の魚と混泳させるなら(よほど低水温性の魚でなければ)
そちらに適した温度にしてやればベタは十分適応します。
が、基本的には26度前後の少し高めの水温を好みます。




ベタの産卵


#雫くんの子育てコーナーに写真も掲載していますのでご参照ください。



ベタは雄が水面に泡巣を作り、そこに卵を埋め込んで稚魚が成長するまで雄親が巣を守るという産卵を行います。
ベタの飼育にも慣れ、余裕ができたらぜひ挑戦してみるとよいでしょう。

この時、注意しなくてはいけないのは、必ず雌が卵を持った状態で雄に会わせることです。
もし雌が卵を持っていないと、雄が雌を追い回し、最悪殺してしまうことがあります。
卵を持っているかどうかは雌をよく観察していると分かります。
体がふっくらとして、尻鰭の付け根辺りに白い点(産卵管)が見えていれば
ほぼ間違いないでしょう。
また、卵を持った雌は雄に会わせると体色の一部が薄くなり、虎縞のような模様が出ます。
この模様が出れば、その雌は卵を産める状態にあると判断します。

また、繁殖のために雄と雌を一緒にする時、最初の2〜3日くらいは
どちらかを透明なケースに入れて相手の水槽に入れ、お見合いをさせておくと
産卵まで割とスムーズに行くことが多いようです。
ただし、雄は最初雌を追いかけるので、雌の隠れる場所(水草の密集地帯など)を
用意しておいてあげてください。

雄と雌の相性が合えば、同じ水槽に入れてから2日〜1週間くらいで産卵が始まります。
この間に雌の鰭が多少切れてしまうこともありますが、雄がよほどひどい攻撃をしているのでなければ
そのまましばらく様子を見てください。
(切れた鰭はしばらく安静にすると再生します)
逆に、1週間経っても産卵する気配がなければ相性が合っていない可能性もあるので、
別の雌とお見合いさせるか、もしくは一度離して、
期間を置いてからもう一度お見合いさせるようにします。



ベタは産卵の時、雄が雌を包み込んで卵を産ませるので、
産卵させるペアは雄が雌より大きい方がうまく行く可能性は高いです。




うまく産卵が成功すれば、水面に作られた泡巣に白い卵がたくさん埋め込まれているのを見ることができます。
この状態で雌が水槽の隅などでじっとしていたら産卵は終了しているので、
巣を壊さないようにそっと雌を水槽から出してやります。
これは巣に卵がある時、雄は巣に近付く魚はすべて敵とみなして攻撃を仕掛けるためです。
また、雌は卵を食べてしまうことが多い為、産卵が終わったら
なるべく早く雄と雌を分けてやることが必要です。
卵は2〜3日くらいで孵ります。




チビベタの育成


卵から孵ったばかりの稚魚は1〜2日巣や水草などにぶら下がっています。
そして腹の卵黄がなくなる頃、ようやく水平に泳ぐようになります。
この頃から稚魚は餌を食べ始めます。
とはいっても稚魚はとても小さいので、ブラインシュリンプをいきなりあげてもほとんど食べられません。
大概は水槽内に発生している微生物を食べて大きくなるようです。

1週間ほど経つと、体が一回り大きくなり、ようやくブラインシュリンプくらいの大きさのものを
食べられるようになりますので、食べ残さない程度にたっぷり与えてください。
大体1ヶ月くらいはブラインシュリンプを与え、それから徐々に配合飼料を与えていくようにします。

2ヶ月も経つと、大体体色がはっきりして、雄同士が威嚇やけんかをするようになってきます。
この頃になったら鰭がぼろぼろにならないうちに雄同士は隔離してあげましょう。




アクアリウムへ戻る