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2005年04月05日

「天上草原」

母親に捨てられ、父親は刑務所。挙句親族をたらい回しにされた町の子供が、父親の出所までの期限付きで、同じ刑務所を出所した男の元に連れてこれらる。人を信じられず言葉も話さなくなっている彼は、男や男の家族達に猛烈に反発しつづけるが、町とは違う大きな自然と家族の愛に包まれ、次第に心を開いていく。それと同時に、家族が抱えていた問題も少しずつほぐされていき---。大人になったかつての子供が、人生の一時期を父母と呼んだ彼らとの暮らしについて振り返る。

中国は内モンゴル映画。雄大な草原に自然がものすごく美しかった。物語もさることながら、素直にちょっと行ってみたいと思わせるその景色だけで相当癒される感じだ。それにしても、今でも草原部では放牧的な暮らしをしているんだろうか。社内にいる内モンゴル出身の男の子達に聞いてみると、今では定住しているという返事が返ってきた。彼らは都会の子なんだろうか。

民族衣装だったり、生活様式だったり、私には目新しい知らない世界が広がっていてなかなかに興味深かった。映画そのものは、普通に「ええ話や」といった感じ。言葉を話すことができなかった子供が、心から湧き上がるものを声にするクライマックスシーンは良かった。あと、モンゴル語を普段話さない子供の語り(もっとも、大人となった子供(何か妙な日本語だが)が語っているわけだけど)は漢語で、父母の話す言葉はモンゴル語となっているそうで、それは芸が細かいなあと思うわけだけれど、漢語もモンゴル語も全くわからず、全てを字幕のみで理解している私にはその芸を実感することが出来なかったわけだけど(笑)

投稿者 kaori : 2005年04月05日 23:14

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