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2005年03月06日

おたくの部屋

「グローバルメディア2005 おたく:人格=空間=都市」(東京都写真美術館)に行ってきた。余裕をかまして午後3時過ぎに到着したところ、「おたくの部屋」を見るのなら2時間待ちとか言われた。その場で踵を返そうかとも思ったけれど、次の週末は社員旅行で日本にいないし、この会場にいる何割かの人々に同じくNHKに煽られた私としては(先日、NHK教育の「新芸術劇場」で特集されていた)そのまま帰るのもしのびないので大人しく300円を払って、3階まで階段を上って列に並ぶことに。(展示は地下1階で行われている) もっとも、こういうのって多少時間にサバを読むことの方が多いわけで、おそらく2時間はかからないだろうと踏んでいたというのもある。案の定、地下に辿り着くまで30分、そこから「おたくの部屋」で30分の約1時間待ちという結果だった。

そこまで待った「おたくの部屋」ではありましたが。正直なところ、ちょっと期待はずれ。常日頃から言ってますが、私は難しいことが判らない(考えられない)ので、的外れなのを承知で書くわけだけど、何というかアンバランスな印象。器としての部屋は、PCなんかの発泡スチロール緩衝材を使用して作られた壁に、通販などで良く見かけるベッド(高い位置にベッドがあり、下部の空間はスペースが空いているはしご付のもの)が置いてある。ベッドの反対側の壁には、「おたくの部屋達」の写真が貼ってあり、ベッドの下には実際に写真を再現した「おたくの部屋」が並んでいる。その再現版おたくの部屋が、どうも何というか「ちゃち」な感じなのだな。家具やら諸々のインテリアとかも、全て写真を貼り付けてあるだけのもの。その中で小さなテレビだけが、何故か「フリクリ」をエンドレスで流しつづけている。もちろんそこには何らかの意図があるのだろうし(それが何かはわからない)、ドールハウスを見に来たわけじゃないんだからこんなこと言っても仕方ないが。

ところで、器としての部屋も写真の部屋もベッドのタイプがほぼ共通であったのには笑った。やはり収納力重視でベッドの下も有効に使うということか。しかし、はしごを使わないと辿りつけないこういったベッドって、異性を部屋に連れ込む場合ってどうなんだろう。ベッドに腰掛けて何気に諸々な行為に持ち込むのって無理っぽい。あからさまな同意がなければ、上まであがらないし(笑) それとも、そもそもそういった需要がないのか……(以下略)

とまあ、そんな下世話な心配はさて置き、「おたくの部屋」以外の展示ですが、普通に面白かった。レンタルスペースやゲームのポスターなどあったけれど、思わず声をあげたのは同人誌コーナー。いやはや、こんなところで「サムライトルーパー」の同人誌にお目にかかるとは思ってなかったですねえ。あの頃(高校生の頃)は、ビブロスのアンソロジー買ったりしてねえ(遠い目) どっぷり漬かっていたあの頃が懐かしい。いや、一応とっくに足は洗っている……つもりではあるんだが、腐女子ネタになるとにわかに盛り上がってしまうあたりどうにもならんかもしれん。ま、いっか。

投稿者 kaori : 22:17 | コメント (0) | トラックバック