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2004年01月27日
「四季 秋」森博嗣
ところで、いまだに辰巳四郎の装丁である「四季 秋」。きっと「冬」もそうなんだろうけど、これってどういうことなんだろう。普通に考えれば、この仕事は完了していた、ということだよね。まさか幽霊が仕事できないし。というか、今更だけど、私はきちんとしたソースでこの話題を確認していないので(さすがに大極宮で嘘は書かれないと思うので本当なのだと思うが)、いまだに宙ぶらりんな感じなのだった。
というわけで、季節は巡り秋です。創平・萌絵のシリーズから随分と時は流れ、短編集の中で、萌絵が指輪を受け取った話からもっと先に進んだりも。あの中途半端な終わり方から数年、満足とまではいかないけれど、まあこんな感じかなというハッピーエンドで、と印をつけたくなるようなお話。誰もが思っていたと思うけど、創平くんは真賀田四季が好きなんじゃないのかという疑惑に、とりあえずの答えが出ております。
Vシリーズの最終巻あたりをテキトーに読み飛ばしておったので(何かそろそろ興味がなくなってきていたらしい)、あまりに重要な事実をすっとばした模様。これもまた今さらなんだよね。Vシリーズって随分昔の話だったのね。何というか……。確かに携帯電話が出てこないとか、細かく見ていけば判ったはずだよ。ストーリーしか追いかけていないから、こーいうことになる。ま、まんまと引っかかっている頭の悪い読者の典型だな。でも、強引だと思うぞ。苗字としかとれない名前をつけるな! 10年前に辞めているとはいえ、職場に息子が現れて全く誰も知らないなんていうことがあるのか! ま、物語だしね(それを言っては……)。
それにしても、萌絵さんは、すっかり普通のお嬢さんになってしまわれたのね。何だかつまらない。叔母さんの方がよっぽど面白くて、さすが西之園嬢入れ替わりの術を出されてもなかなか判らないわけだ(笑)
結局、20冊をかけた巨大長編だった、と。
いや、私としては楽しませてもらったし、今も楽しんでおるので良いですけど。
投稿者 kaori : 2004年01月27日 23:59
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