エポック ウォーゲームエレクトロニクス リプレイ手記

 エポック ウォーゲームエレクトロニクスとは、1983年〜84年あたりに、エポックから発売されていたボードゲームである。ボードゲームの中でも、いわゆるウォーゲームと呼ばれる分野のもので、歴史上の戦闘を題材に取り、それを将棋のように駒と板を使ってゲーム化したもの。
ウォーゲームは世の中でも一定の市民権を得ていて、第二次大戦のヨーロッパ戦線を舞台にしたものなどが数多く発売されており、それらには熱心なファンがついていて一つの趣味として成立している。

エポックも、ウォーゲームを世に送り出すメーカとして当時から一定の評価を得ており、その中には名作と呼ばれるゲームもあまた存在したようだが、このエポックウォーゲームエレクトロニクスシリーズは、どちらかというと初心者向けで、敵味方あわせても駒数は40しかなく、ゲームとしてのボリュームもそれほど大きくはない。

対象年齢も小学校高学年くらいからを想定していると思われ、ルールについてもあまり頭を悩ますような複雑な規定はなかった。
あと、これは初心者に取り入るためのギミックだと思われるが、9V電池1個を使用した電子判定装置がついており、天候や戦闘結果など、ランダム要素を欲する時は、スイッチを押してLEDが光ったところの判定文を読み取って結果を出すという、通常のウォーゲームでは考えられない特殊な仕様になっていた。またこれが、「エレクトロニクス」を主張する根拠でもある。

ただ、この電子判定装置なるもの、中に10進カウンタ等の簡単なチップを積んで、結果的に1/6の判定を示すに単純な回路に過ぎず、早い話が6面ダイス(普通のサイコロ)が一個あれば代用できてしまうというある意味チープな代物だった。

しかし、当時の小学生高学年だった自分としては、電子ゲームブームが一段落し、まだファミコンは発売前でTVゲームブームも到来前の端境期とあって、これらのシリーズが登場した際には大いに興味を誘われたものだった。(結構ばんばんCMやってたし。)

んで、日本史好きの自分として購入したのが、シリーズ3の「決戦関ヶ原」。これはエポックウォーゲームエレクトロニクス(以下略称EWE)の中でも傑作に入ると言われているものらしいのだが、当時の自分はそんなこと意識する事もなく、同級生達と勝負に興じていたものだった。
また、クラスの友人はシリーズ2の「バルジ大作戦」を購入していたこともあって、友人宅でそれをプレイし、同じ電子判定装置を動かしながらも判定表の違いによって戦闘結果に与える影響がぜんぜん違ということにすこぶる感心していた。

その「決戦関ヶ原」であるが、予備駒はなくしてしまったものの、必要な駒は全て現有、加えて説明書もゲームボードも箱もやや破損ぎみながらまるまる保有、電子判定装置もまだまだ元気とあって、懐古趣味の自分としては一つの自慢の種だったのだが、ほかのEWEも遊んでみたくなってしまった。

ネット時代になるに及んで、ヤフオクなどで在宅しながらそれらを収集する事が可能になった。加えてシリーズが全部で12と、がんばれば集まらないでもない絶妙の数であることもあり、がんばって収集を図っていたわけであるが。さすがというべきか何故かというべきか、EWEシリーズはヤフオク等でも人気が高く、競り負けたことも一度や二度ではなかった・・・・・。

しかし、このたび、ついに全12種、EWEの収集をコンプリートすることができたのだあぁ!(金にあかせて)

んで、そのレビューを書いてしまおう、というのがこのページの企画である。今の環境では共にプレイしてくれる人がおらず、実家に持ち帰って、当時一緒に当シリーズを興じてくれた友人に見せても「いまさら・・・・」という雰囲気で相手にされず。(´・ω・`)ショボーン

まあウォーゲームのいいところはソロプレイができること。EWEシリーズも多分に漏れず一人遊びもできる仕様なので、そいつを繰り返して、リプレイ手記とするつもり。自分は歴史は好きだが、主に日本史ばかり、それも治承・寿永の内乱から戊辰戦争まで、とレンジが狭い。そのため、史実知識に不安があって変なことをやらかしてしまうかも知れないのだが、そこはまあ、ゲームだし。ご容赦いただきたい。

シリーズ 1.「日本海海戦」
シリーズ 2.「バルジ大作戦」
シリーズ 3.「決戦関ヶ原」(08.3.11)
シリーズ 4.「英国の戦い」
シリーズ 5.「川中島合戦」
シリーズ 6.「史上最大の作戦」
シリーズ 7.「大阪夏の陣」
シリーズ 8.「ミッドウェー沖海戦」
シリーズ 9.「織田鉄砲隊」
シリーズ10.「真珠湾攻撃」
シリーズ11.「決戦壇ノ浦」
シリーズ12.「ロンメル戦車軍団」

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