» ディエンドライバー | date : 2009/05/08 | |
相変わらず玩具に無駄な出費を繰り返している現状だが、最近買ったもので どうしようもない出来だったのが、「ディエンドライバー」。 「仮面ライダーディケイド」中の、ライバルライダーであるディエンドの変身ツールで ある。武器を兼用する銃形の変身ツールなのであるが、なんと劇中のシーケンスが 一つも再現できないという、とんでもない代物。 放送開始直後に発売されたベルト型のディケイドライバーがまずまずの出来 だったのに対し、放送後既に3ヶ月になんなんとしているこの時期に発売された 玩具がこの出来では、世の中の真のターゲットである子供たちも大いに憤慨して いるに違いない。 発声される音声は、通常状態でトリガーを引いて銃撃音。 カードを挿入して銃身を一回スライド→「カメンライド」、 トリガーを引いてディエンド変身音。 二回目スライド→「ライド」、トリガーを引いてライダー召喚音。 三回目スライドで、二回目スライドと同じく「ライド」、トリガーを引いて ライダー召喚音。 四回目スライド→「ファイナルライド」、トリガーを引いて必殺技銃撃音。 まあ、おのおのカードの区別は赤外線によるバーコードリーダーが付いていないと 不可能。しかしバーコードリーダーの有無は、この際あまり関係ないと思う。 リーダーに関しては設計上のスペースの問題とコストの問題があるし、 発声する音に類型的なパターンがある以上、必ずしも要るとは思わない。 だけど、劇中に使用される音声パターンが一個も録音されていないのはどうかと 思う。 よくネット上でも指摘されている事だが、銃身の一回スライドで「カメンライド」、 トリガーを引いて「ディ、エーンド!」後、変身音 二回スライドで「アタックライド」、トリガーを引いて「ブラスト!」後、連続発射音 三回のスライドで「カメンライド」、トリガーを引いて、ライダー召喚音 四回目のスライドで「ファイナルアタックライド」、トリガーを引いて必殺技発射音 という構成なら、ディエンドの劇中使用音声がほぼ網羅される事になり、 なりきり玩具として完成度の高い一品になったと思われる。 恐らく玩具企画時点でディエンドの設定が固まっていなかったのだろう、 薄らぼんやりとした設定から、発生されるであろう音を抽出して録音した結果なのだ とは思うが、同じように見切り発車で作られたはずの「ディケイドライバー」が ある程度ラインを外していなかったのに対し、「ディエンドライバー」に関しては一個も 正解がないという酷い出来上がりに。 バンダイの玩具はいつも詰めが甘いと欠点を指摘されるのが通例であるが、 今回に関しては詰めどころの騒ぎではなく、スタート地点から大外しである。 最低限、「ディエンド」コールだけは入れておくべき代物だった。 ディエンドの実映像が出来上がる前に量産体勢に入ってしまい、あとは出荷時期 を決めるだけ、という様相だったのかも知れないが、番組スタートから3ヶ月、 ディエンド登場からも3週間くらいの余裕があってこの出来では、購入者も 納得できないだろう。 最近の特撮番組は、バンダイの強い意向が働いた上で制作が成されているはず なのだが、ここまで玩具製作と番組制作に乖離のある例は近年珍しいのでは ないか。 ICに仕様変更が必要な可能性もあるが、(フラッシュメモリ搭載型ならそれも 不要だろう)すぐに音声を改良して値下げバージョンを出す必要性すら感じる。 |
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posted at 2009/05/08 20:12:41
lastupdate at 2009/05/08 20:12:41 »category : 特撮関連 【修正】 |
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