» 2.26事件 | date : 2009/02/27 | |
日付変わってしまったが、昨日は2月26日、今から73年前に2.26事件の勃発した 日であった。 陸軍内部の皇道派と統制派の対立から、現役大臣を殺傷し主要拠点を占拠する クーデター騒ぎにまで発展した日本史中の大事件だが、その件について、以前に 興味深い話を聞いたことがある。 といっても、歴史家や思想家の語る話ではなくて、市井のおばちゃんから聞いた話。 その人は自分の祖母の姪っ子で、まあ自分の遠い親戚なのだが、その人曰く、 うちの婆ちゃんは2.26事件を眼前で見物しているはずだ、と。 ええー!?てな感じなのだが、 うちの婆ちゃんは山形県生まれで当時まだ未婚、普通に暮らしていれば山形に いたはず。それなのに何故帝都不祥事件なんぞを見物していたのか。 何でもそのおばさん曰く、当時うちの婆ちゃんの姉が東京に嫁いできており、 丁度子供を生んだばかりだったという。その赤ちゃん、おばさんにとっては従姉に あたり、今でも交流のある人との事だが、婆ちゃんの姉貴の嫁ぎ先が家業か何かで 非常に忙しく、生まれたばかりなのに満足に子守りもできない状況だったらしい。 そこで姉貴が実家の山形に助けを求め、当時まだ未婚で実家にいた娘時代の 婆ちゃんに子守りの手伝い役が回ってきたとの事。 婆ちゃん上京して自分の姪っ子の面倒を甲斐甲斐しく見ていたが、その時例の 大事件、2.26が勃発したという事らしい。 軍人、政治家は切った張ったの大騒動だが、普通の市民にとっては直接無関係、 とはいえ国の行き先を左右する事件とあって、沿道には多くの市民が成り行きを 見守るため野次馬に駆けつけたという。 まあその野次馬の中にうちの婆ちゃんがいたというわけ。 子守りの最中なので背中に姪っ子をしょいながら、大道を慌しく行き来する軍人、 将校達の様子を不安げに眺めていたそうで。 おばさんはその話を以前に祖母や周りの人から聞いたらしいが、肝心の祖母は すっかり忘れているらしかった(笑)。 しかし自分の超身近な人に歴史の一ページを見物してた人がいるというのは 感慨深いものがある。 |
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posted at 2009/02/27 1:00:03
lastupdate at 2009/02/27 2:33:05 »category : 日記 【修正】 |
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