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» 80年代初頭のウルトラマン、仮面ライダー date : 2007/04/04
最近、最終回を迎えたウルトラマンメビウスは、歴代ウルトラマンの客演で話題を
呼んだ。自分も一応客演の回だけはチェックしてみたのだが、
当時の役者さんに花を持たせつつも、主人公の成長物語をおろそかにしていない所に
好感が持てる。

自分の世代で言えば、ジャストミートのウルトラマンはウルトラマン80である。
ちょうど小学校の1〜2年生にあたる。メビウスでの80客演も見たが、
当時中途半端に終わっていたウルトラマン80の矢的猛が中学教師だったという
設定をうまく生かし、その流れに決着をつけたなかなかいい脚本だったと思う。

1980年当時のウルトラシリーズは74年にウルトラマンレオを放送して以来、
実写シリーズがなく、人気も降下気味。一応アニメでザ・ウルトラマンを挟んでは
みたものの、到底人気は回復せず、気息奄々といった状態。
そこで、当時流行の「金八先生」「熱中時代」のフォーマットを利用し、
失地回復を目論んだのが、ウルトラマン80だった訳である。
しかし、主人公が教師と隊員とウルトラマンという三足の草鞋を履くには無理が
あり、なおかつ、暴力的なウルトラマンと教育者の両立はおかしい、と抗議する
馬鹿なPTAとかもいて、結果的に設定撃沈。
教師設定をフェードアウトさせたものの、視聴率も振るわず、以後、シリーズものの
ウルトラマンをTVで見る事は平成の名作ティガまで待たなければならないという
有様に。

自分は1972生まれなので、レオ以前のウルトラマンは再放送でしか見る事が
出来ず、自分が雑誌などと並行してリアルタイムに見れた初めてのウルトラマンが
80だったわけ。
だから思い入れも強く、今回の客演で当時の生徒達が「俺たちのウルトラマンだ!」
と叫んだ時には、うむうむとうなずいてしまった。

まあその80であるが、デザインは酷評されている。全体的なマスクの造形が
丸顔すぎて迫力に欠け、そこに大してりりしくない大きな目が無造作に横並び。
加えて六角形かへの字か、という口の部分も情けない。
新しいウルトラマン像を模索して試行錯誤中の迷いがモロにでたデザインである。
まあ、その、かっこう悪いというのは否定しないが、思い入れのある身としては、
ばっさり切り捨てられるネット上の意見を読んで悲しい限り。

しかし80年の迷走はウルトラシリーズだけではなく、仮面ライダーシリーズにも。
これまた1975年で第一期最後のストロンガーが終了し、以下4年間のブランクから
復帰したスカイライダー(ちゃんとしたタイトルは単なる「仮面ライダー」)も
大苦戦だったのだ。
原点回帰のコンセプトに、「空を飛ぶ仮面ライダー」という設定を加え華々しく
登場したライダーであったが、そもそもバイクに乗るライダーが、空飛んで
どうする、という感じでこちらの設定も後半フェードアウト、ウルトラマンと同じく
人気回復は十分には行えず、後半には歴代ライダーの救援を仰いで、主人公の
筑波洋は脇に追いやられがちだった。
まあ、仮面ライダーはこの後続いたスーパー1が若干失地回復をとげ、
80年代後半に入っても、BLACK等の後継を生んでいるので、無駄では
なかったのだが。

そしてスカイライダーもこれまた自分にとっては思い入れの強いライダー。
理由はウルトラマン80とほぼ同じ。
旧シリーズからブランクを挟んで復帰した上記2作品は、思うような視聴率を
上げられず、苦しんでいた。
それがゆえに、旧シリーズのファンからはどちらかといえば蔑みの対象と
なる事が多く、新シリーズのファンにも「なんか変だね」とか一刀両断される始末。

だけど、80とスカイライダーは「俺たちのウルトラマン」「俺たちのライダー」
なんだよっつーの!!

ちなみに、ウルトラシリーズ、仮面ライダーシリーズ一連の歴史の中、
長谷川初範さんと村上弘明さん主演二人は特撮出身の役者としては、
屈指の地位を築いているという事実も興味深い。

この二作は、それぞれのシリーズの中で最大人気を誇った訳でもなく、
中興の祖、とも言えない地位なのだが、当時の子供達の中にはちゃんと
心に残っているので、関係者は胸張ってくれ、と思う。
矢的猛も、筑波洋も、自分の中では最高級のヒーローだったよ。
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  posted at 2007/04/04 3:13:26
lastupdate at 2008/04/01 1:36:57
»category : 特撮関連修正

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