佐々木導誉大河ドラマ希望企画

佐々木導誉を大河ドラマ化するならばキャスティングは?

 
  「太平記」はNHKで大河ドラマ化してます。その時は足利尊氏が主役で真田広之が主演してました。
このドラマ、後半は内容が崩れてあまり面白くなかったのですが、配役はかなりのセンスでした。
佐々木導誉=陣内孝則、高師直=柄本明  等は、なかなかいい線をいっていると思います。
新田義貞=萩原健一、北畠親房=近藤正臣もよかった。(後藤久美子の北畠顕家は失敗だと思うが…。)

  んで、十年近く経過した今、自分の一番好きな歴史上の人物、佐々木導誉を主役にして大河ドラマを作れば、
キャスティングはどうなるのか、という企画です。

  よく「銀河英雄伝説」やら「創竜伝」の登場キャラを日本人でキャスト化すると…。
みたいなファン心理ズッポリの企画をHP上で時々見かける事がありますが、ああいう輩と一緒にしてもらって結構です。
本質的には全く同じです。

んでは、行ってみましょう。今んとこ思いついた人間だけなので、まだまだ未完ですが…。

原作

  山田風太郎の「婆沙羅」、北方謙三の「道誉なり」あたりをミックスしてもらうとして、参考書に吉川好文館の人物叢書「佐々木導誉」を、てな所でしょうか。

佐々木導誉=宍戸開

  まあ、とりあえず美男ですからねえ。インパクトには欠けるかもしれませんが。
それに、坂東玉三郎と共演した「天主物語」の凛々しい若侍のイメージが残っています。あの映画を見る限り、
演技力も貫禄も十分あると思います。
  まあ、導誉やるならもっと破天荒に、という事になりますが。

足利尊氏=木村拓也

  若すぎる、と思う向きがあるかも知れませんが、キムタクは今年で28歳。
丹波篠村で鎌倉に反旗を翻した時の尊氏と同い年です。さらに言えば、真田広之が大河で尊氏を演じた年齢も29歳。問題ありません。
  あと、尊氏の源氏の若武者としての凛々しさ、戦局を混乱させまくる優柔不断ぶり、卓抜した陰謀家としての複雑な人物像を再現させるには、キムタクの器用さが最適なのではないかと。
単にビジュアル重視ではありません。

足利直義=和泉元爾

  狂言界では、大河ドラマ「花の乱」朝の連ドラ「あぐり」でブレイクしている野村萬斎がいますが、同じく和泉流ですが宗家の跡取り和泉元爾に頑張って頂きたい。ルックスも抜群ですし、親父さん仕込みの卓抜した表現力はTVドラマでも十分に通用すると思います。
  CMでコーヒー飲ませてるだけじゃ勿体無い。足利の屋台骨を支えた大政治家、直義の一本気を演じて欲しい人です。
 と、思ったら、2001年の大河ドラマ「北条時宗」の主役に抜擢。NHKも外しはしないな。しかし、中国の日本侵略行為である「元寇」、その後の日本に神国思想を生み出した「神風」、今もなお日本の宗教界に強い影響を残している「日蓮」、と、あの時代は「太平記」以上に踏むとやばい爆弾だらけ。
 NHKもよくあんな時代を取り上げる気になったもんだ・・・・。
 

高師直=袴田吉彦

  助平じじいのイメージが強い師直に、なぜモデル出身の袴田吉彦を、と思われるかも。
なんたって仮名手本忠臣蔵じゃあ吉良上野介に擬せられる悪役です。
  しかし、軍略家として抜群の才能を持ち、生涯尊氏に忠誠を捧げた師直の再評価のきっかけを作って欲しい、との思いを込めて。癖のある役も演じる事が出来そうな美男に演じてもらいたいです。

後醍醐天皇=篠井英介

  映画「NIGHT  HEAD」で冷酷な超能力殺人者を演じ、舞台では女性役ばかりやってる変な人です。英君と暴君の狭間を揺れる、鋼鉄の意思を持った異形の王者は、これくらい変な人でなければ務まらないのでは?
 

むー、後はまだ思いつかねぇ。以下続刊で。
識者の意見もお待ちしてますが、日本の南北朝時代なんて、みんなあんまり興味ないよね。

(00.03.24)追加分

匂当内侍=尾羽智加子様

  うははは、これは予想ついちゃったかねぇ。この時代のヒロインっつったら、匂当内侍くらいしかいないもんねー。まさか、阿野廉子はヒロインとは言えないしねー。足利登子もしかり。
  しかし、これだと相手役の新田義貞の選定が一層難しくなるなあ。
 
 

(00.10.27)追加分

新田義貞=浅野忠信

 NHK「太平記」の時は、萩原健一の重厚な義貞像が印象的でした。それに匹敵する味を醸し出せる御仁を考えた場合、この人しかいないのではないかと思います。実年齢では、足利尊氏役に擬したキムタクより年下になってしまいますが、キムタクのフットワークの軽さに対比すれば、浅野忠信の味が増してくるのではないかと。
 武将としての才能は尊氏に劣りながらも、健気な勇者であった義貞を上手く表現して頂きたい。
 智加子様の相手役としても力量的にOKでしょう。

楠木正成=濱田雅功

 一度、関西弁を喋る楠木正成が見てみたい。正成は河内で、浜ちゃんは摂津でしょうが、関西の英雄としての雰囲気を出すためにはちょうどよい人選ではないかと思います。
 正成が御醍醐帝に賭けた悪党の意地、見せてもらいたいと思います。

北畠具行=佐々木剛

 ちょっと役柄がマニアックになってしまいますが、元弘の変の時、幕府に捕らえられて処刑された後醍醐天皇の股肱の臣です。その時に、護送と刑の執行を命じられたのが佐々木導誉でした。
 太平記のある流布本では、以下のように書かれています。

 北畠具行の護送中、その人となりに引かれた導誉は、幕府に対して何度も助命を嘆願します。しかしそれが認められず、幕命によって北畠具行を処刑しなくてはならなくなります。
 処刑の際、具行は、導誉が護送中に一度たりとも罪人として扱わず、客分のように接してくれた事、さらには何度も自らの助命を嘆願してくれた事に、「今生の恩義は忘れず」と礼を言います。
 そして断腸の思いで具行を斬る羽目になった導誉に対し、粛々と刑に服したという事です。

 北方謙三さんの小説では、護送の道中、日本という国家をどうすべきか、導誉に教え諭したのは北畠具行という設定になっています。
 天下国家を導誉に語り、処刑に望んでも導誉に礼を言いながら静かに死んで行く高潔な公家に、アクションスターとして「柔道一直線」や「仮面ライダー」で名を馳せ、今では渋い舞台俳優として活躍中の佐々木剛さんを押したいと思います。
 

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