MSX購入の大きな動機となった、「THE BLACK ONIX」

BPSの開発したパソコン用ロールプレイングゲーム。当時ウィザードリィやウルティマといった海外製のロールプレイングゲームが大きな評判を取る中で、PC8801を始めとした日本のパソコンのために作られた和製ファンタジーRPG。
和製とはいっても製作にはBPSのヘンク社長が指導的な立場にいたらしいので、純和製とは行かないが、それでも、日本に籍を置く会社が日本人のために開発したRPGであることは間違いない。

自分は友人宅で、X1Cのテープ版ブラックオニキスに触れ、その幻想的な星空と暗鬱たる雰囲気にすっかり魅せられてしまっていた。正直、何がなんだか分からなかったというのが初プレイの感想だったのだが、逆にそれに新鮮な魅力を感じた。当然地下迷宮への入り口など見つかるわけもなく、墓場の下でスケルトンやアズテックと争ったり、井戸に突っ込んでクラーケンに虐殺されていたりしたのだが、なにか物語に大きな謎が隠されているような気がして、惹きつけられて止まなかった。

MSXの専門誌であるMSXマガジンを見てみると、アスキーの開発で、MSX版が近く発売されるという。「これは欲しい!!」と思い、MSX購入の大きな動機付けになった訳である。
結果的に、自分がハードと同時に購入した最初のMSXソフトとなった。

ブラックオニキスのROMカートリッジ外観。箱とかは・・・・なくした。

タイトル画面。他機種に比べてシンプル。

スタート地点。他機種にあった美しい星空はばっさりカット。

医者。3D迷路の移動速度は、他機種を遥かに引き離すド高速っぷり。汎用機としては珍しいMSX特有のスプライト機能が効いていると思われ。

戦闘シーン。他機種は敵1匹1匹が細かく描写されていたが、MSXでは大きいキャラ1体に数を表す小さいキャラたくさん。

レベルアップ中。体力ゲージの下の細いゲージが経験値ゲージ。図のように右から二人目の頭くらいでレベルUP。

他機種に比べて寂しい廃墟の入り口。本来廃墟を守ってるはずのBeastも姿を見せず。

ブラオニの仕掛ける罠の一つ、おなじみクラーケン。不用意に地下へもぐった初心者を恐怖のどん底へ!!!

イロ、イッカイヅツ・・・・。ブラックオニキス最大の難所、カラー迷路!!

ウィザードリィからとっつきにくい要素を排除してシンプルに初心者に向けたRPGとは言いながら、カラー迷路の難易度は激辛、攻略記事がなければかなり謎解きは難しかったと思われ。
自分は、ソフトショップが作っていた攻略ノートを友人から貸してもらい、なんとかタワーに上る事が出来た。しかし、そこで迷ってお手上げ。最終的に自分のソフトで秘宝ブラックオニキスを発見したのは、お盆に遊びに来ていた従弟であった。(小生のブログから、ブラックオニキスを自分んちで発見した従弟のブログ「俺の俺節」にリンク張ってあるのでそちらも宜しく。)

あと、ブラックオニキスやってると、なんとなく「後ろ指さされ組」の「バナナの涙」思い出す。多分、アニメ「ハイスクール!奇面組」とゲーム画面とっかえひっかえやってたから、記憶がリンクしてしまったのだろうと思う。

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