§15.〜isse,規則動詞の不定法完了(能相)
――完了幹にisseをつける――
ama'v-isse 愛したこと 約音形:ama'sse
monu-isse 忠告したこと
rex-isse 支配したこと
audi'-isse 聞いたこと
ero' の不定法完了、i'sse は、i-isse であるので、i' となる。
ラテン語
インド・ヨーロッパ語族のひとつ。イタリック語派から発達したローマの言語(方言)。ギリシャ語と共に西洋では古典語と呼ばれ、現代のロマンス語諸言語の源流となった、重要な言語である、ここにロマンス語には、スペイン語、ポルトガル語、フランス語までが含まれている。ローマが世界を征服するにつれて、ギリシャ語と共に世界の公用語となった。 新約の中には一回だけ、ヨハ19:20にイエスの十字架上の罪状書きにかかれた言葉として出てきている.当時パレスチナでは、ラテン語、ギリシャ語へブル語の3言語が公用語であったことを示している。313ローマ帝国によってキリスト教が公認されると、ラテン語は、政治的公用語としてではなく、教会の公用語としての立場も確立した。特に、ヒエロニムスによって古ラテン語に代わるラテン語訳聖書、Vulgateが公用聖書としての地位を確立するとともに、式文、賛美歌や神学など、すべての用語はラテン語を用いることになり、一般民衆は、聖書に書いてあることが理解しにくくなってしまった. |
§16.不規則動詞 sum の直説法完了・過去完了・
未来完了・不定法完了
pro'sum 完了幹 pro'fu- 以下規則的
possum 完了幹 potu-
以下規則的
であることを、確認せよ。
完了幹 fu-
完了 | |||
単数 | 複数 | ||
1 | fui' | 1 | fuimus |
2 | fuisti' | 2 | fuistis |
3 | fuit | 3 | fue'runt ,
-e're |
過去完了 | |||
1 | fueram | 1 | fuera'mus |
2 | fuera's | 2 | fuera'tis |
3 | fuerat | 3 | fuerat |
未来完了 | |||
1 | fuero' | 1 | fuerimus |
2 | fueris | 2 | fueritis |
3 | fuerit | 3 | fuerint |
不定法 | 現在 | esse | |
完了 | fuisse | ||
未来 | futu'rum ,
-am , -um esse (fore) |
§17.人称・再帰代名詞
私 | 君 | 我々 | 君たち | |
主 | ego | tu' | no's | vo's |
属 | mei' | tui' | nostri' ,
nostrum |
vestri' ,
vestrum |
与 | mihi
(mi) |
tibi | no'bis | vo'bis |
対 | me' | te' | no's | vo's |
奪 | mo' | te' | no'bis | vo'bis |
一、ニ人称の格変化であるが、もともと、日本語と同じく、なかった。具体的名詞で示すか、次に示す、指示代名詞を用いる。
no's , vo's にはそれぞれ、nostrti' , vestri'
nostrum , vestrum
の属格系があるが、下のほうは、我々のうちの
君たちのうちの
という意味で用いられる「配分的属格」というものである。
multi' nostrum 我々のうちの多数のもの
pauc' vestrum
君たちのうちの少数
のように用いられる.
男性 | 女性 | 中性 | |
単数 | |||
主 | is | ea | id |
属 | e'ius | ||
与 | ei' | ||
対 | eum | eam | id |
奪 | eo' | ea' | eo' |
複数 | |||
主 | ei' ,
ii (i) |
eae | ea |
属 | eo'rum | ea'rum | eo'rum |
与 | eis ,
iis , (is) |
||
対 | eo's | ea's | ea |
奪 | eis ,
iis , (is) |
再帰代名詞 sui' <自分>は、単複同型で、その変化は、
主 ----
属 sui'
与 sibi
対 se' , ( se'se' )
奪 se' , ( se'se' )
である。括弧内は強調形である。再帰代名詞は、たとえばドイツ語の sich
など、他の言葉とほぼ等しい。
Genesis 1:1 in principio creavit Deus caelum et terram