まだ6分のT「ラテン語文法」
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§80 gerundium ( gerund
) 動詞的中性名詞(ただし形容詞はつかない)の変化
第一変化
属 | amandi' |
与 | amando' |
対 | amandum |
奪 | amando' |
属 | monendi' |
与 | monendo' |
対 | monendum |
奪 | monendo' |
属 | regendi' |
与 | regendo' |
対 | regendum |
奪 | regendo' |
属 | audiendi |
与 | audiendo' |
対 | audiendum |
奪 | audiendo' |
属 | capiendi' |
与 | capiendo' |
対 | capiendum |
奪 | capiendo' |
§81 gerundi'vum は<・・・せらるべき>の意を持つ所相の形容詞で、主語は普通与格で示され、その形は
T amand-us , -a , -um
U monend-us , -a , -um
V regend-us , -a , -um capien-dus
, -a , -um
W audiend-us , -a , -um
Dep. hortand-us , -a , -um
となり bonus のように変化する。
vir laudandus
賞賛されるべき人
gravis iniu'ria facta est et no'n
ferenda .
重大な耐えがたい不正が為されたのだ。
haec vo'bi's pro'vincia est de'fendenda
.
この属州は諸君によって守られるべきだ。
§81 gerundium , gerundi'vum の用法
(1)英語では
by helping our friends
のように、 gerund + 対格、の形がしばしば用いられるが、
gerundium + 対格
の形は避けられ、
代わりに
gerundi'vum を用いた表現が行われる。
by helping ( our ) friends は
ami'co's iuvando'
友人たちを助けることによって
ではなく
ami'ci's iuvandi's ( abl.
)
助けられる友人たちによって。
for the purpose of seeing the city
は
urbem videndi' causa'
都を見ることのために
ではなく
urbis videndae causa'
見られるべき都の
( gen. ) ために
という表現になる。
gerundium + 対格 -→ 名詞 + gerundi'vum
となるわけである。
(主格)
facile est ami'co's ama're .
友人を愛することは容易である。
属格
neque consili' habendi' neque arma capiendi' spatio'
dato'
計画を立てるひまも武器を執るひまも与えられなかったので
与格
u'tilis agro' colendo'
土を耕すのに有用な
対格
me' voca's ad scri'bendum .
書くことのために君は私を招く
奪格
multa pollicendo' persua'det .
たくさんの事を約束して彼は説得する。
(2)
自動詞の gerundi'vum の中性形は est と結合して、<べきである>を意味する、非人称構文を作る。
nunc est bibendum .
いまや(酒)飲むべし。
le'gibus parendum est .
法律には従わねばならぬ。
tibidormiendum est .
君は眠らねばならぬ。
§82 接続法の時制
接続法は、必ずしも、事実にこだわらず、話者の主観の問題であったが、
現在に反する想像・・・接続法過去
過去に反する想像・・・接続法過去完了
に、「もし・・なら(だったら)」の意味をもたせる.
§83 ・・・でありますように、の表現
(1)
utinam + 接続法
utinam pater vi'veret !
父が(今)生きていたなら(よいのに)!
utinam me' mortuum vi'disse's !
私が死んでいるのを、君が見たのだったら!
utinam ne' ve're' scri'berem !
私が本当の事を書いていないのだったら(よいのに)。
(2)
vellem ( nollem , mallem ) も同様の構造をもつ。
vellem adesset Anto'nius !
アントーニウスが(いま)ここにいたなら!
nollem accidisset tempus !
そのときが来なかったのだったら!
§84 条件文
protasis と、帰結を示す、 apodosis とからなりたつ。
protasis は普通 si' 、否定は nisi ( ni' ) , si' no'n
によって、先立たれる.
(1)現在・過去に関する単純な条件文(直説法)
si' id cre'dis , erra's .
もし君がそれを信じているのなら、君は間違っている。
si' id cre'de'ba's , erra'ba's .
もし君がそれを信じていたのなら、君は間違っていた。
si' id cre'didisti' , erra'visti' .
もし君がそれを信じたのなら、君は間違ったのだ。
(2)(A)未来に関する条件文、単純なもの(直説法)
si' id cre'de's , errabis .
もし君がそれを信じるというのなら、君は間違っていることになろう。
si' id cre'dideris , errabis ( erra'veris ) .
もし君がそれを信じたとしたら、君は間違っている(間違った)ことになろう。
(2)(B) if --- shoud にあたるもの。想像するのみの・接続法
si' id cre'da's ( cre'dideris ) , erre's ( erra'veris
) .
もし万が一君がそれを信ずる(信じた)とするなら、君は間違っている(間違った)ことになるかもしr手ない。
(3)現在・過去の事実に反する仮定(接続法)
si' id cre'dere's , erra're's .
もし君がそれを信じるのだったら、(本当は信じていないからいいが)君は間違っていることになろうが。
si' id cre'didisse's , erra'visse's .
もし君が(事実に反して)それを信じだったのだったら、君は間違っていたのだったが。
§85 O'ra'tio' Obli'qua
(間接話法)と Ora'tio Recta (直接話法)。O.O.とO.R.
過去系統の動詞についてが多く
(1)語の変化
(A) O.R. で 一・二人称の語は、O.O.では三人称になる。
O.R. | O.O. | O.R. | O.O. | |
tu' , vo's | se' | tu' , vo's | ille , illi' | |
meus , noster | suus | tuus , vester | illi'us , illo'rum |
(B) O.R. で<この>、<いま>などは、O.O.では、<その>、<そのとき>等になる。これはごく普通の感覚であろう。
O.R. | O.O. | O.R. | O.O | |
hi'c , iste | ille | istinc | illinc | |
hi'c (ここに) | ibi | nunc | tunc ( tum ) | |
isti'c | illi'c | hodie' | eo' die' | |
hu'c | eo' | heri' | pri'die' | |
hinc | inde | cra's | postri'die' | |
istu'c | illu'c |
のごとくである。
(2)O.R.の平叙文は、O.R.の acc. + inf. になる。
O.R. "ipse vo's hu'c duxi'"
私自身諸君をここへつれてきた。
O.O. se' ipsum illo's eo' duxisse.
自分自身彼らをそこへつれてきた旨(言った)。
この場合 inf にあたるところは省略されることなく。
O.R.の定動詞、(直説法) | O.O.の inf |
現在 | 現在 |
完了・過去・過去完了 | 完了 |
未来 | 未来 |
(3)O.R.の疑問文は、大体において、O.O.では
(A)ニ人称に関する疑問は、接続法。
(B)三人称に関する疑問は、 acc + inf.
で示される。
O.R. "cu'r cuncta'mini'? nonne omnia para'ta
sunt ? num time'tis ? "
諸君はなんだってためらっているか? 一切は整ったのではないか? 諸君はよもや恐れているのではなかろうな?
O.O. cu'r cuncta'rentur? nonne omnia para'ta
esse? num time'rent?
彼らがなぜためらっているのか(と)、一切は整ったのではないか(と)、彼らがよもや恐れているのではなかろうな(と)(言った)。
(4)O.R.の命令文は、 O.O. で接続法過去で示される(否定は
ne' )。
O.R. "mihi pare'te ; no'li'te cuncta'ri'
."
私に従え、ぐずぐずするのではない。
O.O. sibi pare'rent ; ne' cuncta'rentur
.
自分に従うように(と)、ぐずぐずしないように(と)(言った)。
(5)O.R.にあった、従属節の動詞はすべて接続法に変わる。時称は(3)の場合と同じであるが、
si' ( cum ) のあとの直説法未来(未来完了)は、接続法過去(過去完了)となる。
O.R. "si' fortiter pugna'veritis , hoste's
vince'tis."
もし勇敢に戦ったなら、諸君は敵に勝つであろう。
O.O. eo's, si' fotiter pugna'vissent , hoste's
victu'ro's ( esse ) .
彼らがもし勇敢に戦ったなら、敵に勝つであろう(と)(言った)。