夢駆ける馬ドリーマー
DREAMER : Inspired by A True Story

DATE

2005年 アメリカ映画 106分
監督・脚本 - ジョン・ゲイティンズ

CAST
  • ベン・クレーン - カート・ラッセル
  • ケール・クレーン - ダコタ・ファニング
  • ポップ・クレーン - クリス・クリストファーソン
  • リリー・クレーン - エリザベス・シュー
  • バロン - ルイス・ガスマン
  • マノリン - フレディ・ロドリゲス
  • パーマー - デイヴィッド・モース
  • サディール王子 - オデッド・フェール
STORY

 かつては名騎手として活躍し、今は牧場を経営しつつ優秀なトレーナーとして働くベン・クレーン(カート・ラッセル)を父に持つ少女ケール(ダコタ・ファニング)。父親の仕事に付いて行った彼女は、ソーニャドールという一頭の牝馬と出会い一目で気に入る。レース直前、ベンはソーニャドールの脚の異変に気づき出走を止めようとするが、オーナーであるパーマー(デイヴィッド・モース)の命令でやむなく出走させることになってしまう。しかしベンの予感は的中し、ソーニャドールはレース中に前脚を骨折し転倒する。パーマーはソーニャドールを安楽死するようベンに命じるが、娘の手前もあり、自らのギャラと引き換えにソーニャドールを引き取ることにする。と同時にパーマーからトレーナーの仕事を解雇されてしまう。
 ベンとその仕事仲間である厩務員のバロン(ルイス・ガスマン)、マノリン(フレディ・ロドリゲス)の手厚い看護により、ソーニャドールの骨折は徐々に回復していく。競走馬としての復帰は無理だと考えていたベンは、ソーニャドールと一流の種馬と交配させ仔馬を売ろうと考えるが、獣医からソーニャドールが不妊であることを知らされ絶望する。家計も苦しくなり万策尽きたベンは、娘の手前で馬を引き取ってしまったことを嘆き、ソーニャドールを売る決心をする。偶然その話を聞いてしまったケールは傷つき、ソーニャドールにまたがって牧場を逃げ出すのだが…。

解説

 バラバラになりかけていた一家が、一頭の馬を通して家族の絆を再生し愛を深めていく感動作。原題の「Inspired by A True Story」が指すように、この映画はマライアズストームという牝馬が骨折から見事に復活した実話に触発され作られた。負傷したソーニャドールを気遣うクレーン一家の娘ケール役を「アイ・アム・サム」や「宇宙戦争」の名子役ダコタ・ファニングが好演している。当初の脚本では祖父・父親・息子の男性の3世代を描いたものだったが、ダコタの演技に惚れこんだ監督が息子を娘に変え、出演を依頼したという経緯があったのだとか。ちなみに監督のジョン・ゲイティンズは今作が監督デビュー作。これでもかという程奇跡の続く展開だが、クレーン一家が徐々に絆を取り戻していく姿は微笑ましく心温まる。また父親ベン役のカート・ラッセルと、祖父ポップ役のクリス・クリストファーソンが本当の親子かと思えるくらい似ている点もおもしろく、ナイスキャスティング。
 フレディはベンの仕事仲間である厩務員マノリン役。以前は騎手だったが落馬事故により引退し、現在は馬の調教を行っているという役柄で、騎手として復帰を目指すという点で実は影の主役と言えなくもない…かもしれない。この映画のためにフレディは乗馬を学んでいる。しかし乗馬シーンや役柄以前に目立つのはその容姿で、ありえない膨らみ方をしているお腹は必見。

ビデオ・DVD・関連書籍など
MY RATE (個人的5段階評価)
ストーリー ★★★★☆ : 4
王道的展開 ★★★★☆ : 4
★★★★★ : 5
総評 ★★★★☆ : 4
感想
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