2006年 アメリカ映画 110分
監督・脚本・製作 - M.ナイト・シャマラン
フィラデルフィア郊外のアパートで住み込みの管理人として働くヒープ(ポール・ジアマッティー)は、雑用や修繕に明け暮れる単調な日々を繰り返していた。新しい住人である映画評論家のファーバー(ボブ・バラバン)を迎えた夜、ヒープはプールで泳ぐ人影を見かける。注意しにプールに近づいた彼だったが、足を滑らせて転倒し頭をぶつけ、そのままプールに落ちて気を失ってしまう。しかしヒープが目を覚ますと自分の部屋に戻っており、またそこにはストーリー(ブライス・ダラス・ハワード)という女性がいた。プールを泳いでいた人影は彼女であり、ヒープは彼女に助けられたのだった。
ストーリーにお礼を言うヒープだったが、なぜか彼女は帰ろうとはしない。彼女はブルーワールドから来たナーフ(水の精)で、このアパートにいる「うつわ」と呼ばれる人物を探しているという。ストーリーの話に混乱するヒープだったが、彼女の前ではいつも悩まされていた吃音が治っていることに気づき、半信半疑ながら彼女の探す「うつわ」と呼ばれる人物を探し始めるのだが…。
「シックス・センス」、「サイン」のM.ナイト・シャマラン監督・脚本・製作による、ベッドタイム・ストーリー(おとぎ話)。元は彼が子供たちを寝かしつける際に即興で話していたおとぎ話だった。これまでの彼の作品とは毛色の違う作品で多少強引な流れのおとぎ話となっており、評価はかなり両極端に別れている。それに加えこれまではカメオ出演程度にとどまっていたシャマラン監督自身が助演並に目立っていることや、映画評論家への反撃とも思えるシーン、結構作りこんでいるはずなのになぜかしょぼいクリーチャーなどの要因も祟ったのか、ラジー賞にワースト作品賞・ワースト監督賞・ワースト助演男優賞(シャマラン監督)・ワースト脚本賞でノミネートされ、うち監督賞と助演男優賞を受賞する結果となった。
フレディは体の右側だけを鍛えている目立ちたがり青年レジー役。鍛え上げられた右腕や右足太ももは大掛かりな特殊メイクで、撮影の度に新しいものと付け替えなければならなかったのだとか。出番は決して多くないものの、その容姿と役柄で印象に残る…はず。
ストーリー | ★★★☆☆ : 3 |
シャマランとクリーチャー | ★☆☆☆☆ : 1 |
短パン姿 | ★★★★★ : 5 |
総評 | ★★★☆☆ : 3 |