電気伝導性


 イオン性物質の学習の際に,電気伝導性について検討した。イオン性物質の固体は電気伝導性がないが,液体と水溶液は電気伝導性を持つのであった。すなわち,電気を帯びた粒子―イオン性物質においては「イオン」―が移動できる状態では,その粒子が電流を運ぶので,電気伝導性を示すのであった。(イオン性物質の電気伝導性について復習する)

 共有結合性物質の場合,ダイヤモンドと二酸化ケイ素には電気伝導性がないが,黒鉛は電気伝導性を持つ。ダイヤモンドと二酸化ケイ素では,4つの最外殻電子(不対電子)はすべて原子間の共有電子対となってその場に固定されている(ロブの範囲内では動ける)のに対し,黒鉛では,4番めの不対電子(黒鉛の六角形平面間を結びつけている電子)が黒鉛の塊の中を自由に動き回ることができるためである。その理由


メニューへ 前のページ 次のページ